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2016年12月8日木曜日

DeNAパレットのライターの1人として雑感

11月29日のWelq閉鎖に続き、12月1日にはDeNAパレットのMERY以外の8サイトが閉鎖、12月7日には主力のMERYも閉鎖と、壊滅状態となり話題になっています。

私もわずかではありますがDeNAパレットで記事を執筆していた1人で、フェアではないかも知れませんが雑感を記しておきたいと思います。とりとめもないことではありますが、個人的な備忘録のようなものですので、軽く流していただければ幸いです。

私は一応、金融・投資関係に関しては仕事などの経験や外務員やFPの資格を持っており、海外生活の経験もあるということで、関係する記事を書いて役に立てれば良いなという思いで参加していました。もちろんある程度きちんとした記事しか書きませんし、他からのパクリ、いわゆるリライトといったことはしていません。著作権や情報の正確性についてもあまりいい加減なことはしていないつもりです。

ですので、もちろん巷で言われているような1記事数百円といったことはあり得ません。どう頑張っても記事の執筆には数時間はかかりますから、それなりの報酬でなければ仕事を受けることはありません。

しかし、1か月に5,000~10,000文字の記事を50本以上書いているようなライターさんもいたようで、果たしてどれほど熟練したライターさんなのだろうと思っていました。一方で、自分が記事を書くときにはサイト内に類似の記事がないかどうか、どの記事に内部リンクをするかなどをチェックするわけですが、非常にいい加減な記事が多数あったと感じたのも事実です。

特に沖縄での生活といったことに関しては、全く経験がない人がロクに調べもせずに書くと、それをあてにして行動したら明らかに苦労するだろうなという内容の記事が多かったのを記憶しています。

沖縄では求人サイトはアグレ・ルーキー・ジェイウォームであり、中古車情報サイトはクロスロードとGooであり、スーパーはサンエー・かねひで・ユニオンであり、レジでは店員が袋詰めをする、都銀はみずほ銀行1店舗しか存在しない、ATMでの引き出しは24時間ではないといった、沖縄で生活をしていれば誰でも知っている常識を知らない人が適当に沖縄移住の注意点なんかを紹介するので役に立たないどころか迷惑ではないかなどと思いもしました。今は、きっと他のことでも同じようなことが起こっていたのだろうなと思います。

MERYを除けばそれぞれのサイトは扱う範囲が非常に広く、記事をチェックする方はもちろん何でも知っているわけではないので、ライターが書いたことが的外れではないかどうかを判断することはできなかったのだろうと思います。とはいえ、やはり全体を監修する信頼のおける専門家が1人でもいて、その分野から大きく外れない範囲でキュレーションサイトを運営するといった方法をとらなければいけなかったのだろうなあ、という感じですかね。

しかしDeNAパレットが商業的にそこまで急激に勢力を伸ばしていたとも思っていなかったので、そこは驚きました。これだけのSEOが可能なのであれば、地道にやれば非常に持続的で強いビジネスになるものだったのではないでしょうかね。

この問題が波及して他のキュレーションサイトが軒並み休止しているため、フリーランスのWebライターという仕事自体をクラウドソーシングに頼っていた私のような人は、ライター職としての仕事は激減になります。この機会にいろいろ自分の仕事のこともよく考えてみたいと思いました。

2016年12月4日日曜日

沖縄県経済の全体像を見て、その危うさを把握する

前々から沖縄県経済というのは非常に危うい状況の中にあるとは思っていたのですが、実際のところ何が危険なのかというはっきりした説明は出来ずにいました。今回は、沖縄県経済の全体のざっくりした数字のイメージを簡単に示すことで、その危うさが何なのかをきちんと把握したいと思います。

そもそも沖縄県は人口も増加していて日本で最も経済成長している地域ですので、多くの人は沖縄県経済に関しては楽観的に見ている状態であり、沖縄県経済が危ないと言っても沖縄県内では多くの経営者や役人らを含めてあまり聞いてくれる状況ではありません。そういった認識なので、将来に向けて危機感を持って対応しようという声はごく一部にしか届かない状況です。このマインドも沖縄の危うさの一つでしょうか。

とりあえず沖縄県経済の全体像はこれ


沖縄県の経済規模は約4兆円です。

下のグラフは、主に2014年度から2015年度の調査や公表された会計の数値をもとに私がおおまかに把握した沖縄県経済の域内・域外に対する支出・収入の状況です。数字は500億円単位で適当に丸めましたので、細かい部分で正確ではありませんが、おおよそこのようになっていると思います。



沖縄県の「貿易赤字」約9500億円


域外との貿易では国内・国外と合わせると約9500億円の「貿易赤字」ということになります。4兆円のうち約4分の1の貿易赤字ですから、凄まじい割合ではないでしょうか。4兆円のうち半分近い1兆9000億円を移入・輸入が占めているというのが移入・輸入に依存している沖縄の姿を示しています。

それを穴埋めしているのが、中央政府からの支出です。

国から沖縄へ1兆円を移転している


沖縄という地域は国からの補助に大きく依存していると言われていますが、沖縄県はそれを否定しており、決して過度に依存はしていないと言っています。

沖縄県の論拠は、他の道県と比較して依存度が高くないということですが、それは批判の矛先を逸らすことにはなるかも知れませんが、国に依存しているという問題点がなくなるわけではありません。

沖縄県から国に納めている国税と、国から沖縄県および沖縄の市町村へ配分されている地方交付税交付金、国庫支出金、そして米軍関係予算の合計を比較すると、約1兆円が国から沖縄へ移転されていることになります。

つまり、沖縄県内に必要なものを移入・輸入するためのお金を国に依存しているような構造です。

「国からの1兆円」が減るとどうなるか


これから沖縄県や政府の取り組みにより沖縄の米軍縮小が実現したり、米国トランプ大統領の政策次第でも米軍関係予算は大きく変わるでしょう。

また、地方交付税交付金や国庫支出金は、国債金利が上昇するなど国家財政が危うくなれば、容赦なく減らさざるを得なくなります。

もしこの国からのお金が減るとどうなるかと言えば、それは「沖縄からの資産の流出」に直結するということです。必要なエネルギーや食料、製品などを域外から購入するために、県内の資産を切り売りしながら生活することになります。

ただでさえ国内最低レベルの賃金、一人あたり生産である沖縄は、富の流出、ストックの減少でマレーシアなどの発展途上国並みの経済になる可能性があります。家族の何人かが東京や台湾に出稼ぎに行かなくては生活が立ち行かなくなり、人口は減少していくでしょう。

ミッションは生産性3割向上、移出・輸出1兆円増

沖縄はこれから、急速に生産性を向上させて域外からお金を稼げる構造にしなければいけないと思います。移出入のギャップを埋めて、国への依存体制をなくすようにしないと、急激に貧しくなってしまう可能性があります。つまり移出・輸出を1兆円増やすことを目標に掲げるべきです。

そのためには今のような観光客をどんどん増やすといったことだけでは難しく、沖縄で生産すれば他よりも効率が高いという状況を作らないといけません。

しかし、沖縄は今、特に道路など交通のインフラに余裕がありません。経済規模の拡大とともに那覇都市圏が拡大して来ましたが、中心部から離れると生産性の低下が顕著です。生産の拡大には生産性の向上が不可欠な段階に来ています。生産性のジャンプアップ、3割向上を目指していく必要があるでしょう。

そのためには鉄軌道や自動運転の導入、電子政府化などの行政の効率化、積極的な規制緩和、教育や研究開発への集中投資などあらゆる手段をとることが大事です。

だからこそ、沖縄県の政治家、役人をはじめとした沖縄県民が、沖縄県経済は危機的状況であるという認識を共有することが重要ではないかと思います。


2016年9月10日土曜日

Kindle Unlimited で久しぶりにたくさん本を読んだ1ヶ月

日本でAmazonの書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」が、月額980円という価格で8月3日に始まってから1ヶ月以上。私は8月15日から利用していて、まだお試し無料期間中ですが、継続しようかなという気になっています。

書籍はやはり無料のネット記事とは全然質が違う



今はインターネットでWebから無尽蔵に情報が手に入り、書籍を買う必要性を感じなくなってきている人も多いと思います。しかし、今回Kindle Unlimitedを利用して思ったのは、やはり出版社から出版されて店頭に並ぶような書籍には、本当に面白いものや役に立つものがたくさんあるということです。

Amazonには個人の方が電子書籍で出版されている無料の書籍や安い書籍なども数多くあり、私もときどき購入したりしていましたが、Kindle Unlimitedで読める書籍にはベストセラーや著名な方が書かれた本が多数あり、全く世界が違いました。

また、ブックオフなどの古本屋で100円以下の本をたくさん買って読むことも多いのですが、そういった本の多くは10年以上前に発売されたものがほとんどです。Kindle Unlimitedにはもっと新しい本がたくさんあり、タイムリーで有用な本をたくさん読むことが出来ます。書店で購入して読めば1冊600円から2,000円ほどもするわけですから、書籍をたくさん読むことの金銭的な面でハードルがかなり下がりました。

この1ヶ月でKindle Unlimitedで読んだ本


これ以外にも本は読んでいますが、Kindle Unlimitedで読んだのは以下のものです。
以下敬称略


  • 「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」 佐藤邦威
  • 「幻想と覚醒」 苫米地英人
  • 漫画「限界集落温泉」全4巻 鈴木みそ
  • 漫画「翔んで埼玉」全1巻 魔夜峰央
  • 「まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?」
  • 「仕事は楽しいかね?」 デイル・ドーデン
  • 「心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門」 青木紀和
  • 「なぜあなたの仕事は終わらないのか」 中島聡
  • 「ケトン体が人類を救う」 宗田哲男
  • 「必要な知識を15分でインプットできる速読術」 高橋政史
  • 「仕事は楽しいかね?2」 デイル・ドーデン
  • 「座り方を変えれば、身体の疲れがイッキに取れる!」 中野 孝明
  • 「幸運を呼び込む不思議な写真」
  • 「人生がときめく片づけの魔法」 近藤麻理恵


Kindle Unlimitedにある名著たち


Kindle Unlimitedには、以下のような古典的名著と呼ばれる書籍もあり、また読んだことがない人にとっては有益ではないでしょうか?

  • 「『原因』と『結果』の法則」 ジェームズ・アレン
  • 「思考は現実化する」 ナポレオン・ヒル
  • 「自助論」 スマイルズ
  • 「生き方」 稲盛和夫

Kindle Unlimitedの使い勝手



まず、今までほとんど電子書籍を利用してこなかった人にはハマらない可能性は高いんじゃないでしょうか。やはり紙の書籍と電子書籍では勝手が違います。また、それなりのサイズの端末がないと厳しく、スマートフォンだけとか、あるいは逆にタッチパネルのないPCだけというのは使い勝手がかなり悪いと思います。8~10インチクラスのタブレットPC、WindowsではなくAndroidタブレットかiPadが良いでしょう。

Amazon.co.jpのサイトから10冊までキープでき、さながら電子図書館といった感覚ですね。書籍を返却(Amazonでは「利用を終了」という表現ですが、返却というのがしっくりきます)しても、付箋やマーカーはそのまま保存され、また借りたときにはそれが残っているという点は面白いと思います。とはいえ1度読んだ本を読み返すことはそうそう無いとは思うのですが。

残念な点を挙げれば、KindleのアプリからはUnlimitedかどうかの区別はなく、利用中の書籍の管理、つまり借りたり返したりといったことができず、いちいちブラウザを立ち上げて、管理画面に行かないといけないというところくらいですかね。

私は以前からドコモの月額432円雑誌読み放題サービスのdマガジンを利用していて、東洋経済やプレジデント、その他料理系の雑誌などを読んでいますが、Kindle Unlimitedが月額980円で書籍まで読み放題になり、読み物に困らないかなり充実した生活が送れそうです。

2016年7月26日火曜日

代議士制民主主義の中での国民投票の位置付けは改善の余地あり

もう随分昔のことのような気すらしますが、1ヶ月ほど前に行われたイギリスのEU離脱に関する国民投票について、国民投票という制度の扱い方という観点から自分の考えを整理しようと思います。

Brexutという「結果」と国民投票


イギリスでは2016年6月23日にEUから離脱するかどうかの国民投票が行われ、EUから離脱するという国民の意思が確認されたという形になりました。この結果自体が妥当かどうかという議論はあり、今も再投票をするとかなんとか揉めていたりします。

結果をめぐって揉めてしまっているのは、あまりにも僅差であり敗れた方や棄権した人々にとって気持ちが悪いからということはあります。しかし今回の場合はやはり、そもそも国民投票にかけると憲法などで決まっているわけでもないものを国民投票にかけたということの問題があったのではないかと思います。

日本では憲法改正や最高裁判所の国民審査は国民投票のレギュレーションが憲法で定められていますが、大阪都構想の住民投票はそうしなければいけないと決まっているものではありません。

大阪都構想にしろ、今回のEU離脱にしろ、その行政府の長が直接投票という「結果」を武器に思い通り行政を進めたいという意図の元に行われたものであり、たまたまその「結果」が思い通りにいかなかったと言えるでしょう。しかしその副作用はかなり大きいものがあり、有権者の「反対」という意思が確認されてしまった中ではいかに議会の多数を占めていようと困難です。

国民投票という「セキュリティホール」


意思決定において国民投票があれば全て議会の決定に優先するのであれば、内閣など行政府側は運営によって代議士制を骨抜きにすることが可能になる。例えるなら国民投票というものが一種のセキュリティホールとして存在してしまっているのではないでしょうか。

Brexitの流れの中では、イギリスがEUを離脱するかしないかという極めて大きな問題について国民投票の問題が顕在化してしまったわけです。ここで、イギリスを含め世界各国はこの深刻な「セキュリティホール」をふさぐことを考えなければいけないと、私は言いたいわけです。

また、今のところ実現こそしていませんが、スコットランドが独立したり、それこそ世論が反政府に傾いた一瞬の隙をついて沖縄が独立してしまうこともあり得るわけですし、逆に台湾やネパールやラオスが(下手をすると沖縄すら)自ら中国領となる選択をすることもあり得ないことではないわけです。

国民投票の結果には現状、誰も文句をつけることができないほど、国民投票というのは強力なものです。こうしたものは憲法なり基本法で、その取り扱いについてけっこう厳格に、濫用されないように定めるべきでしょう。どのようにその穴をふさぐのかといった法学的な議論が必要なのではないかと思います。

2016年6月28日火曜日

沖縄の「健康長寿県」からの凋落っぷりから、貧困の問題を考える



沖縄そばとジューシーの組み合わせは沖縄でポピュラーですが、どう見ても炭水化物過多の感じがします。沖縄料理というイメージでなんとなく許されてしまっている面があるような気がします。

沖縄の凋落と、男性の早死に


6月27日発売の週刊東洋経済の「健康格差」特集の中で、沖縄県民が急激に健康を損なっているということが言及されています。

1985年には男女とも全国トップだった平均寿命は、平成25年には男性が30位、女性が3位と後退し、今後女性はさらに順位が下がるのが確実とも言われています。

決して平均寿命が縮んでいるわけではないので、他の都道府県の平均寿命が延びて追いぬかれたということではあるのですが、明らかな悪い要素があるようです。東洋経済の記事では沖縄の35~59歳の死亡率が全国平均に比べて非常に高いということが書かれています。

心筋梗塞、脳血管疾患、肝疾患、自殺などが全国に比較して高い傾向があり、肥満は全国ワーストクラスで、2012年調査で女性がワースト1、男性はワースト2ということです。県民所得の低さと所得格差も指摘されていて、貧困が病気やアルコール、自殺などを誘発していることが読み取れます。

根本的な改善は、貧困問題へ向き合うことから


平均寿命自体は数字が少し動いているだけにすぎないのですが、健康を損なうことは人の幸福を損なうことに他なりません。貧困が不健康、病気、短命につながっているということであれば、「貧しくてもそれなりにやっているよ」というのは単なる強がりにすぎないことです。

沖縄の労働者は、収入は低く、休みも少なく、生活にゆとりがない人が非常に多いです。経済全体としては脆弱で所得が低いにもかかわらず、単価の高い消費をする観光客や米軍関係者が物価を押し上げています。大部分を県外からの「輸入」に頼る食料品は全体的に価格が高い状況で、工業製品も輸送コストが価格を上げています。

食堂では冒頭のようなとにかくボリューム重視の炭水化物たっぷりのメニューが食べられており、コンビニや弁当屋では大盛りのごはんに揚げ物と炒め者が入った安くて高カロリーのお弁当が人気があります。

健康的な野菜や肉料理は値段が高くなかなか手が伸びず、米や小麦と油、砂糖の比率が高くなっているのが現状だと思います。健康な食生活には経済的なゆとりはどうしても必要です。

また、貧困と時間的な余裕のなさはストレスや運動不足へとつながります。結果として企業も生産性が上がらず、給料は低いままと、負の連鎖が起こっていると思われます。

とはいえ、沖縄県民自身がこうした状況に追い込まれているということを認識した上で、抜けだそうという考えさえ持てれば、短期間で改善できるのではないかと思います。

沖縄の姿は未来の日本の姿?


沖縄は長寿日本一から急激に転落しましたが、その背景には貧困がありました。

そうなると、現在長寿世界一である日本は、その経済的衰退が目に見えてきている今、一気に転落への道をたどると考えるのは自然なことでしょう。非正規労働者の増加、所得の低下、労働の長時間化といった要素に対して真摯に向き合わなければ、国民の健康は失われてしまうと考えられます。

沖縄も、そして日本全体も、経済的に豊かになり、人々が時間的にもゆとりを持てる社会を強く目指していかなければいけません。経済成長は、我々の幸せに必要不可欠なことなのではないでしょうか。

2016年6月26日日曜日

トヨタ生産方式が教える「原価低減」への苦しい努力から逃げてはいけない





企業の生産性を上げるためのアプローチとして、トヨタ生産方式のことを学び始めました。まずは琉球大学図書館にある書籍のなかから、以下の2冊を読み、そのエッセンスを自分なりにまとめてみました。


 「トヨタ生産方式を徹底的に理解するためのキーワード集」
 トヨタ生産方式を考える会/日刊工業新聞社 2001年

 「トコトンやさしいトヨタ生産方式の本」
 トヨタ生産方式を考える会/日刊工業新聞社 2004年

トヨタ生産方式の根本的な考え方は「原価低減」のみ


トヨタ生産方式というと、ジャスト・イン・タイムやカンバン方式、カイゼンといったキーワードが有名で、そういった活動を指すのかと思われている面があると思います。しかし、根底にあるのは、売価は消費者が決めるので企業がすべきことは原価を下げることであるという思想です。

最近だとニトリとかファーストリテイリングなどはそうだと思うのですが、利益率を削った薄利多売、つまり「安売り」は基本的に禁じ手であり、利益率は確保した上で原価を下げることで低価格を実現するべきであると考えているはずです。

この原価低減を実現するのは徹底した「ムダの排除」になるわけですが、この「ムダ」が非常に多岐にわたる「原価のみを高める要素」全てを指すというところがトヨタの強烈なところです。「働き」は付加価値を高める作業を指し、それ以外は全てムダだというのです。

トヨタが言う7種類の「ムダ」

ムダを排除するには、ムダを把握しなければいけません。7種類のムダとは、以下の7つです。
  1. つくり過ぎのムダ
  2. 在庫のムダ
  3. 運搬のムダ
  4. 不良をつくるムダ
  5. 動作のムダ
  6. 手持ちのムダ
  7. 加工のムダ
これらを排除するために構築されたのがジャスト・イン・タイム(JIT)であり、カンバン方式であり、カイゼンなわけです。

JITのシステムでつくり過ぎ、在庫、運搬のムダを顕在化


トヨタ生産方式では、上流から下流まで1つの工程は同じペースで流れていかなくてはいけません。そのためのジャスト・イン・タイムであり、機械と人手に余裕があるからといって前もってたくさん生産しておくということは許されないのです。それは「つくり過ぎのムダ」であり、材料や人件費、機械設備を余分に注ぎ込む原因となります。さらにそれは在庫・運搬のムダ、動作のムダ、手持ちのムダへとつながって、やがて経営を圧迫していくというわけです。

カンバン方式は、同時に生産する数を制限するための方式で、これもつくり過ぎのムダを排除するための方法です。在庫のムダは当然コストを膨らませる要因です。見込み生産は極力最小に抑えなければいけませんし、売れる見込みが曖昧なのに製造単価を下げるために生産量を増やすという見せかけの原価低減も駄目だと言われています。固定費が限界費用のどちらかを下げなければ本当の原価低減とは言えないということです。

運搬に関しては、「生産工程での運搬は全てムダ」という考え方です。実際には全てムダというわけではないはずですが、そう考えることによってムダな運搬を積極的に排除しています。ある工程の終わりから次の工程の始まりへの運搬はなるべくゼロにするのが基本で、そのために生産ラインの配置は徹底的に考え抜かれます。モノを運ぶときは情報も一緒に運ぶといったルールも生み出されていきました。

自働化により不良をつくるムダを顕在化


不良品については、出来上がってから検査してハネるという考え方を明確に否定しています。不良品を作るために投入された経営資源は全てがムダになるため、不良品には以下の3原則があります。
  1. 不良は受け取らない
  2. 不良をつくらない
  3. 不良を次の工程に渡さない
これを原価をかけずに実現するための思想が、「品質は工程で作り込む」ということです。検査は工程中に行われ、不良が発生した場合は必ずラインを止めて原因を追求し、対策を施すということが徹底されています。黙って不良品を手直ししてラインを動かし続けることは認められません。そうした行為は、結果として工程を増やすのと同じことになり、コストもリードタイムも増大させてしまうと考えられるので、軽視してはいけないとされているのです。しかし、ほとんどの企業はこれをやってしまっています。

不良が発生すれば自動的に機械が止まるようにすべきで、そうすることによって人間が監視役として機械を見張っているというムダも排除できます。このように自動的に止まるべきときに止まる仕組みを「自働化」と呼んでいます。

標準作業で動作、手持ち、加工のムダを顕在化


作業員1人ひとりに対して、「タクトタイム」「作業順序」「標準手持ち」の3要素で標準作業を定めます。標準作業を決めることは重要で、これは新人に対しては指導書の役割があり、余裕のあるベテランに対してはつくり過ぎを防止する役割となります。

余力が生じた作業者は、放っておくと必ず作り過ぎるそうです。余力が発生したときは監督者にわかりやすいように、何も作らずに余力があることを示すのだそうです。監督者は、それを見て必要があれば工程を調整します。

カイゼンの90%は現場監督者から

トヨタ生産方式では、原価低減は最終的には現場の理解と努力に依存すると考えいます。実際に現場改善の90%は現場監督者によるもので、10%がQCサークル等によるものだそうです。管理部門や経営者からの現場改善というのはほとんどないそうです。

トヨタ生産方式は「顧客第一主義」であり、「作業者の人間性の尊重」である


原価を低減し、リードタイムを削減し、顧客が価値に見合うと考えている価格で商品を供給し続けることは、顧客第一の視点があってこそ実現できることです。また、ムダの徹底的な排除は、作業者や従業員にムダな仕事をさせない、時間をムダにつかわせないという、人間の人生を尊重することでもあると考えています。

一見するとトヨタ生産方式というのは非常に辛く苦しいような印象さえ受けるかも知れませんが、こうして考えてみると作業者にとっても充実した仕事をすることが出来る場であり、人生の時間を有効に使える仕事なのかも知れません。

2016年6月21日火曜日

「アセスルファムK」を避けて生きるためのその1 缶コーヒー編

私が最近、もっとも意図的に避けている食品(というか原材料)が、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)です。

アセスルファムKの特徴


アセスルファムKは人工甘味料の一つで、以下のような特徴があります。

  • ショ糖の200倍の甘さ
  • 2000年に食品添加物に指定
  • スッキリとしてキレが良いが、後味が悪いと感じることがある
  • 僅かに苦味が感じられることがある
  • 虫歯の原因にならない
  • 他の甘味料や糖類、塩分と併用すると甘みが増す
甘味の強さのためコストがむしろ糖類より安いことや、味覚が良好であることから清涼飲料水、酒、お菓子などに急激に幅広く使われるようになっています。

しかしその結果、どういうことになったかというと、これまでは甘味を保ちながらカロリーを減らすために使われていたのが人工甘味料だったのに、砂糖より安いからという使われ方になってしまったのです。

これは仕方ないことなのかなとは思うのですが、私としては非常に困るのが、私はこのアセスルファムKが嫌いなのです。

アセスルファムKを避けるために


これはつい最近なのですが、たまに口の中に甘みがずっと半日くらい残っていることがあって、その原因がこのアセスルファムKだと気がついたのです。それに気がつくと、缶コーヒーやチューハイ、お菓子の原材料をチェックしては、こんなにも幅広くアセスルファムKが使われているのかとびっくりしたというわけです。

基本的には原材料を見てから買えばいいのですが、これが出来ないことがあります。自動販売機で飲み物を買うときです。

カロリーオフとか書いてある場合はもう危険性が高いので当然避けるわけですが、「微糖」の缶コーヒーや、下手をするとエナジードリンク系のものに入っている場合もあります。微糖のくせに甘い缶コーヒーとかカロリー控えめのエナジードリンクを作っているメーカーが一体何を考えているのかわかりません。甘さ控えめのコーヒーが飲みたいとか糖分補給をしたいといった目的も果たせず、さらにはアセスルファムKの後味が残ると切なくなってきます。かといって買ったドリンクを捨てるのも気が引けます。

というわけで、各メーカーのドリンクでアセスルファムKが含まれているものを調べてみようと思います。といっても、多くの商品があって大変なので、まずは缶コーヒーから。以下2016年6月時点の情報で、原材料は変わることがありますので悪しからず。

日本コカ・コーラ


【アセスルファムKが入っていないもの】
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド ブラック
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド カフェオレ
ジョージア ザ・プレミアム
ジョージア ヨーロピアン 香るブラック
ジョージア ヨーロピアン 熟練ブレンド
ジョージア ヨーロピアン プレミアムカフェラテ
ジョージア ヴィンテージ
ジョージア オリジナル
ジョージア 贅沢生クリームのカフェオレ
ジョージア 贅沢カフェラテ
ジョージア 贅沢ホットカフェラテ
ジョージア テイスティ
ジョージア カフェ・オ・レ
ジョージア エンブレムブラック
ジョージア マックスコーヒー
ジョージア サントスプレミアム 北海道限定デザイン
ジョージア 贅沢ミルクのホットなカフェオレ
ジョージア コールドブリュー ブラック
ジョージア コールドブリュー カフェラテ

【アセスルファムKが入っているもの】
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド 至福の微糖
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド カフェオレ砂糖不使用
ジョージア ザ・プレミアム 微糖
ジョージア ディープインパクト
ジョージア ヨーロピアン コクの微糖
ジョージア 贅沢エスプレッソ
ジョージア アイスコーヒー微糖
ジョージア アイスカフェオレ

サントリー飲料


【アセスルファムKが入っていないもの】
プレミアムボス
ボス レインボーマウンテンブレンド
ボス 無糖ブラック
ボス カフェオレ
ボス シルキーブラック
ボス シルキーブラックホットブレンド
ボス カフェラテ
ボス とろけるカフェオレ
ボス とろけるカフェオレ ホット
ボス キリマンジャロスペシャルブレンド
プレミアムボス ブラック
ボス とろけるカフェオレ ビター
ボスカフェ ホワイトラテ
ボスカフェ ダークプレッソ
ボスカフェ バナナラテ
ボスカフェ チョコミント
ボス ブラック(特定保健用食品)
プレミアムボス ザ・ラテ
ボス ホームエスプレッソ ラテミックス 無糖
ボス ザ・エスプレッソ オリジナル
ボス ザ・エスプレッソ ブラック
スターバックス ブラックコーヒー パイクプレイス(R) ロースト

【アセスルファムKが入っているもの】
ボス 贅沢微糖
ボス 地中海ブレンド
ボス シルキードリップ微糖
ボス グリーン(特定保健用食品)
プレミアムボス 微糖
ボス ホームエスプレッソ ラテミックス 甘さ控えめ
ボス マスターズコーヒー 微糖
ボス トリプルブレンド
ボス ザ・エスプレッソ 微糖

キリンビバレッジ


【アセスルファムKが入っていないもの】
スーパーファイア ブレッドアンドコーヒー
キリン ファイア アイスオレ
キリン ファイア 黒珈琲ブラック
キリン ファイア 贅沢カフェオレ
キリン ファイア 新豆100%ブラック<キリマンジャロブレンド>
キリン ファイア 新豆100%ブラック<コロンビアブレンド>
キリン ファイア ゴールデンブレイク
キリン ファイア 挽きたて工房
キリン ファイア スペシャルロースト
キリン ファイア グレートビーンズ~モンテ・アレグレ農園~
キリン ファイア 燻製珈琲ブラック
キリン ファイア カフェデリ ミルクキャラメル・ラテ
キリン ファイア 北海道限定ミルクテイスト
キリン ファイア 関西限定ミルクカフェオレ
小岩井 ミルクとコーヒー
キリン ファイア ゴールドラッシュ カフェオレ
キリン ファイア ゴールドラッシュ ブラック

【アセスルファムKが入っているもの】
キリン ファイア ハワイアン微糖
キリン スーパーファイア スピードブレイク
キリン ファイア 挽きたて微糖<深煎り>
キリン ファイア 挽きたて微糖
キリン ファイア ゴールドラッシュ微糖

ダイドードリンコ


【アセスルファムKが入っていないもの】
ダイドーブレンド ブレンドコーヒー
ダイドーブレンド うまみブレンド
ダイドーブレンド 泡立つプレミアム
ダイドーブレンド BLACK 世界一のバリスタ監修
ダイドーブレンド コクの逸品ラテ 世界一のバリスタ監修
ダイドーブレンド デミタスコーヒー
ダイドーブレンド デミタスBLACK
ダイドーブレンド ブレンドBLACK
ダイドーブレンド キリマンジャロ
ダイドーブレンド Mコーヒー
ダイドーブレンド アイスコーヒー[微糖]
ダイドーブレンド アメリカンコーヒー
スマートショットブラック
ダイドーブレンド ブレンド アイスコーヒー[微糖]

【アセスルファムKが入っているもの】
ダイドーブレンド 休息の微糖 世界一のバリスタ監修
ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修 ~飲みごたえのひととき~
ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修 ~最後まで続く芳醇な時間~
ダイドーブレンド デミタス微糖
ダイドーブレンド キレ冴える微糖
ダイドーブレンド アイスラテ[微糖]
ダイドーブレンド ブレンドミルクコーヒー
ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修 ~コクの飲みごたえ~
ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修 ~最後の一口までおいしい~
ダイドーブレンド ブレンド アイスラテ[微糖]

アサヒ飲料


【アセスルファムKが入っていないもの】
ワンダ モーニングショット
ワンダ ゴールドブラック
ワンダ 極 ブラック
ワンダ 特製カフェオレ
ワンダ 特製カフェオレ こだわりミルクブレンド
ワンダ アイスクリーミーラテ
ワンダ ザ・シンプル
ワンダ ワールドトリップ 絶品炭焼
ワンダ モーニングショット アイスブレンド
ドトール カフェ・オ・レ

【アセスルファムKが入っているもの】
ワンダ 金の微糖
ワンダ 極 微糖
ワンダ エクストラショット
ワンダ アイスマウンテン
ワンダ 青空の一服 微糖

UCC

【アセスルファムKが入っていないもの】
UCC BLACK無糖
UCC BLACK無糖 SMOOTH & CLEAR
UCC BLACK無糖 DEEP & RICH
BEANS & ROASTERS CAFFE LATTE
BEANS & ROASTERS CAFFE LATTE 砂糖不使用
BEANS & ROASTERS COLD BREW 微糖
BEANS & ROASTERS BLACK
上島珈琲店 ミルク珈琲
UCC ミルクコーヒー
UCC THE COFFEE 砂糖ゼロ
BARISTA エスプレッソロースト
BARISTA 濃厚カフェラテ
BARISTA キャラメルラテ
UCC ブレンドコーヒー
UCC Creamy Latte

【アセスルファムKが入っているもの】
UCC THE COFFEE ビター
UCC THE COFFEE クリーミー
UCC ブレンドコーヒー 微糖
UCC ブレンドコーヒー カフェ・オ・レ カロリーオフ

ポッカサッポロ

【アセスルファムKが入っていないもの】
ポッカコーヒー オリジナル
ポッカコーヒー Mコーヒー
ポッカコーヒー オリジナルマイルド
ポッカコーヒーファイターズ2016年選手缶 ブラック無糖
ポッカコーヒー ブラック無糖ファイターズ缶
ポッカコーヒー ファイターズ缶ブレンド
ポッカコーヒーオリジナル 16年千葉ロッテマリーンズ缶
アロマックス プレミアムゴールド
アロマックス クオリティブラック
アロマックス 香り挽きたつ微糖
アロマックス カフェラテ
アロマックス キャラメルマキアート
ミルクカフェ
香りとコクのブレンド
くつろぎカフェオレ
深煎りブラック
ビズタイム 冴えるブラック
ドライバー シャキッと激ブラック
ビーンズ テイスティブレンド
アイスコーヒークリーム入り
豊かな森がおいしく育てた贅沢ブレンド
豊かな森がおいしく育てたすっきり微糖
豊かな森がおいしく育てたほろ苦ブラック
豊かな森がおいしく育てたやわらかカフェオレ

【アセスルファムKが入っているもの】
ポッカコーヒー 厳選微糖
ポッカコーヒーファイターズ2016年選手缶 微糖
ポッカコーヒー 微糖ファイターズ缶
ビーンズ 微糖

沖縄ポッカ

【アセスルファムKが入っていないもの】
ドライバー 深煎りブレンド
ドライバー ほろにが微糖
ドライバー ブラック
ドライバー まろやかカフェオレ
ポッカコーヒーブレンド 沖縄
アイスコーヒー 沖縄

【アセスルファムKが入っているもの】
なし

AGF、伊藤園、ネスレは沖縄では見かけないのでパス。