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2005年02月20日

勝ち負け

なんかライブドアの勝ちとか負けとかいろいろ憶測が語られているが、今ひとつその基準がはっきりしていないのでよくわからない議論になっている。


まずライブドアがニッポン放送の株式50%超を取得できるかどうか。これは、とりあえず適当に検証してみるとライブドアがニッポン放送株の約38%を取得した時点で現預金は440~460億円ほどは残っていたであろうと推測される。このうちフジテレビ株の取得に60億円程度を費やしているが、まあ金額的にはニッポン放送の買収に成功するには十分であり、この買収はとりあえず成功するだろう。

で、その後どうするのか。フジテレビがニッポン放送株の25%以上を取得するとすれば、フジテレビへの議決権が無効になり、また、ニッポン放送は上場廃止基準に抵触することになる。しかしフジテレビはニッポン放送の議決権を無効にする前に外資の出資比率を引き下げないと放送事業免許が取り消しになるため、何らかの手を打つ必要がある。フジテレビ側にとっては株の取得およびこの対策にかかる金額は無駄金として少なくない出費だ。

また、ポニーキャニオンへのコンテンツ提供を停止すると言っても、ニッポン放送は扶桑社、ディノスの株式も多く保有しており、グループへの影響力を完全に排除するのは相当に困難だ。そりゃもともと親会社なんだから当たり前の話である。

グループ企業を切り捨てるとなれば、フジテレビの業績への影響は避けられない。というか、黒字の企業を無償で、あるいはさらに株を買い増した上で切り捨てるなどはっきり言って馬鹿げている。フジテレビの経営陣は利益と資産を犠牲にしても自分の身を守るためにこれらの対策を取っているということで、これは背任行為である。

もしその上でその防衛策がうまく行ったからと言って、フジテレビの勝ちかと言えば、資産と利益を削り取られているわけだからなんとも言えない。基本的にフジテレビの完全な勝ちというシナリオはどこにも存在しないのだ。あるとすればライブドアとの友好的な業務提携を結んだときだけである。

で、ライブドアはフジテレビ本体まで支配することが出来るのか。これは微妙なところだが、ニッポン放送の含み資産を考えればフジテレビを買収することは可能だろうし、議決権を復活させる方法などいくらでもある。ただ、ライブドアの負債を考えるとそこまで手が伸びるかどうかは微妙なところかも知れない。とりあえず1~2年はその段階で手打ちというのは考えられる。

また、結局フジテレビを買収出来た場合も、産経新聞や扶桑社、ディノス等フジサンケイグループをそのまま支配することが出来るかどうかもわからない。切り分けられている可能性はある。そして、業務提携の結果、投資した金額を全て回収することが出来るのかどうかもわからない。

両方とも、勝ちというのは非常に難しく、互いに悪い結果になるという可能性が高いと思える。そして得をするのはリーマンとニッポン放送の既存株主くらいのものということか。

投稿者 so-go : 2005年02月20日 06:56

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