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2006年07月25日

【AMD & ATi】AMDが作ろうとしているもの

買収の公式発表後の記者会見の内容などから朧気ながら見えてきた部分がある。とりあえず有象無象の戦術的な部分は置いておくとして、注目すべきは「CPUとGPUを1つのダイに統合する」という点だろう。

ATiのGPUはXbox360に於いて現れているように、今後は高度な統合シェーダの採用へ急速に向かっている。この方向性はGPUがより汎用的な演算プロセッサとなるということであり、かなり高い浮動小数点演算性能をより多くの用途に転用できる可能性が広がるということでもある。

そのプロセッサがCPUと統合されて1つのダイに収まるということは、内部的にCPUとかなり近い位置に来ることになり、かなりCPUと近い扱いになるということで、その"GPU"はCPUの一部となると言ってもいいだろう。

これはまさにヘテロジニアスマルチコアを構成するコアの一つとして"GPU"を採用するということと等しい。

ヘテロジニアスマルチコアの代表とも言えるCellは、強力な浮動小数点演算性能を持つシンプルな演算プロセッサであるSPEをパートナーにすることで高性能を達成している。このSPEに相当するのがATiの"GPU"となるわけだ。実際、NVIDIAがCellのSPEを指して「PS3のGPUは1+7個ある」と言っているように、近いものはあるのだろう。

こうした考察に対しては異論もあろう。しかしAMDがここ最近行ってきた施策を考えると逆に整合性が高いと言える。

一つは、過剰とも思われた急速な製造能力強化だ。これは単に今まで通りCPUだけを作り続けるとすれば製造能力がだぶつく可能性が高いという疑問があったが、より巨大なダイを製造しなければならないというような目的に基づいて行われてきたという風に見れば、今回のことを見据えて行われてきたのではないかとも考えられる。

その他、CPU内部の高度なモジュール化、Z-RAMのライセンス取得などもこれと関連した流れであった可能性がある。

それらの材料の時期的なことを考えると早ければ2008年には一つの形が出てくる可能性がある。今の時点では全てを含めて憶測でしかないが、PCの大きな変革が近いうちに訪れるのではないかという節目の象徴的な出来事としてこの買収が捉えられるようになるのかも知れない。

投稿者 so-go : 2006年07月25日 15:03

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