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2006年10月29日

AMDのFusionについて

AMDは早々とATiとのコラボレーションであるGPU統合型CPUについての発表を行った。Fusionというのは個別の製品を指すものではなく、モバイルや組み込みからハイエンド、サーバー、HPCまでの一連の製品群の総称ということのようだ。

当サイトでも以前指摘した通り、早ければ2008年には製品が登場するということになる。AMDはかなり速い動きをしていると言える。

AMDは詳細を明らかにしたわけではないので(決まっているのかどうかも疑わしいが)、実際にどのような製品が出てくるのかはわからないが、予想することは楽しいので当サイトでも予想してみることにしよう。

2008年末から2009年前半ということから、二つの可能性が考えられる。一つはFab36の45nmへの移行が条件であるということ、もう一つはFab38がフル生産になるのが条件であるということだ。ここから考えるに、当初の製品は回路規模がかなり大きなもので、45nmで200平方mm台、もしくは65nmで300平方mm超クラスになるのではないかと思える。恐らく45nmということだろう。

開発期間から考えて、当初はGPU側のトランジスタのチューニングにはさほど時間をかけられないだろう。すると期待されるGPUのクロック向上については単純にAMDの製造設備の影響ということになる。それでも1~1.5GHz程度の周波数に達するはずだ。これは恐らくNVIDIAより多少高い程度で、極端には変わらないのではないか。2010年~2011年頃には本格的にチューニングされた高クロックのGPUに切り替わる可能性がある。

どのような構成になるだろうか。CPUはHound世代のコアがほぼそのまま載るということになる。45nmとすればQuad CoreプラスGPUの構成が可能になる。GPU側がどの程度のものになるのか。仮にXbox360のGPUと同様の統合シェーダを持ってくるとすれば、45nmでは128シェーダ構成でもロジックは100平方mm台前半に収まるだろう。例え既存GPUからダイサイズが半分になっても、CPUの先端プロセスを使えるメリットが大きく出ることになる。

このとき、仮に1.5GHzで動作するならばGPU部の単精度浮動小数点演算性能は1.7TFlopsということになり、CPUとしては桁違いの性能を持つことになる。ヘテロジニアスマルチコアとしてCellと比べてもIntelのメニイコアと比べても理論上の演算性能では突出するだろう。これがGPGPUとして活用した場合にどの程度の実効性能が出るのかというのはわかりづらいが、メインメモリに直結しているというのがこれまでのGPGPUとの大きな違いではないだろうか。

あくまでPCのコストダウンやGPU市場の取り込みなどが目的ではなく、パフォーマンスをジャンプアップさせるためのものであって欲しいというのが願いだ。もちろんローエンドやモバイル向けにも適した製品を作ることが出来るが、やはりハイエンド、ハイパフォーマンスを志向した製品でこそGPU統合型CPUを作って欲しいと思っている。

参考記事:
http://rblog-tech.japan.cnet.com/0061/2006/10/amdfusion_7906.html
http://www.eetimes.jp/contents/200610/12173_1_20061027194612.cfm

投稿者 so-go : 2006年10月29日 19:10

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