ヨドバシカメラが書籍を当日無料配送 来年2月から、アマゾンに対抗
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/618498/
当日無料配送かつamazonより信用できるということで最近評価が急上昇しているヨドバシカメラであるが、ついにamazonの本丸である書籍にも攻めこんでいくようだ。
もともとamazonが書籍を選んだのは、商品が豊富で管理がしやすく腐らない、という性質があるからということで、逆に言えば真似をすることは出来る。とはいえamazonは先行者としての強みがあるので、楽天にしろ大手書店にしろなかなか対抗することは出来なかった。やはり配送網が強いアスクルあたりが出てくるかと思っていたが、どうやらヨドバシカメラがかなりいい位置を占めるのではないかという気がする。
ヨドバシカメラは今後、「当日配送」であり「無料配送」であることが覇者の絶対条件となるだろうことをよく考えていると思う。企業側の論理で、翌々日配送でも品ぞろえが良ければとか安ければとか考えているところは、結局のところは、甘いということになる。猫も杓子もオンデマンドの時代にあって、欲しい物をなんでも今すぐ手に入れるというフェーズに入っている。翌々日配送や翌日配送というのは日本の配送業者の能力に甘えて実現しているだけで、amazonやアスクルのように配送業者とより速いスキームを作り出す努力をしなければならない。
速い発送といえばジャパネットたかたも拘っていたが、今や全体のスピードが上がってきたことで押され始めている。また、コンビニエンスストアとの競争が始まっている。ちょっと必要なものをわざわざコンビニまで足を運ばずに自宅で注文して、送料無料で数時間後に届くというサービスに近づいているが、これはまさにコンビニエンスストアがこれまで拡大してきた部分の市場へ攻めていっていることになる。
ヨドバシカメラが書籍でもしっかり利益を確保することに自信があるのであれば、流れとしては非常に正しいと思えるので、極端な話、ヨドバシカメラがセブン・イレブンを超える未来すらあり得るのではないかと思う。