麻生財務相:通貨安にしているわけではない
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MFS7TA6K50XS01.html
正直、自分は安倍氏についてはあまり能力を期待してはいないのだが、経済戦争において麻生氏がしっかりした考え方を持っていて、それ故に力強い発言ができるということであり、非常に安心感がある。
まさに欧米の通貨安政策に対して文句ひとつ言わなかった、というより通貨安競争の状態にあるという認識が欠如していた民主党政権の拙さが顕になっている。
民主党とて国益を軽視したいわけではない。その現れが中韓に対する強硬姿勢でもある。しかし、経済や思想、法律面で侵略を受けているということを十分に認識出来ていなかったし、競争しているという意識が無かったし、中国に対しても外交戦争の最中にあるという認識にも欠けていた。アメリカにしろ欧州にしろその他の国々にしろ、あくまで友好国であるというのは手段であり建前である。実際には文句のつけようのないところで競争し、戦争しているのは当たり前のことだ。
この件について言えば、麻生氏の言っていることはまさに正しいと思う。円安になった原因がインフレターゲットと財政出動にあるとするならば、欧米諸国に文句を言われる筋合いは無い。為替レートは本来あるべき水準に近づいているということになる。