富士通 海外スマホ市場に参入 使いやすさ・先端技術で差別化
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/618197/
ガラパゴスと言われた国内市場でトップの立場だが、海外との商品の違いから世界では販売を伸ばすことが出来なかった富士通。国内市場は逆にApple, Samsung, HTC, HUAWEIなどの海外メーカーが販売を伸ばしてきており、生き残るには海外に打って出る以外の道はないとも言える。シャープなども基本的に長期的に海外でのシェア獲得を考えているだろう。
この記事で気になるのが、「北米などの先進国に投入する」とされている点だ。つまるところ単価の低い商品を作ることも売ることもしたくない、あるいは出来ないと考えている。となると、高付加価値製品で利益率を削ってなんとか勝負するという話になる。あまり筋がいいような感じではないと思える。
日本国内だと低価格帯のスマートフォンは少なく、フィーチャーフォンは廃れているため分かりづらいかもしれないが、海外ではSamsung, Sony Ericsson, LG, NOKIAなどが低価格帯から高価格帯までのスマートフォンを揃えている。基本的に日本よりも格差社会であり幅広いという事情もあるだろうし、ともかく高価格帯製品が主流の日本市場と違って需要は限定的であり、しかも各社ともフラッグシップモデルとしての位置づけでありブランド戦略的に売っていっているので、商品力だけで富士通が勝負しようとするのは厳しいものがあるように思えるのだが、まず2014年、どのような結果になっているだろうか。