中国、子供誘拐2274人の現実 人身売買や犯罪の手先に
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/613150/
少し前のニュースだが、新疆ウイグル自治区で336の未成年者誘拐グループが中国公安当局によって摘発され2000人以上が救出されたというものがあった。これ以外にも年間万単位での誘拐があり、犯罪組織を構成しているという。
この場合は自治区における組織であるから、そのために中国政府の統治が十分に行き届いていないという面はもちろんあるだろうが、とはいえそこから北京や上海での犯罪に駆り出され、それだけ大規模に動いているにもかかわらず成立してしまうところに、やはり中国公安当局の能力や、行政の仕組みの面でまだまだ先進国とは遠い問題があるのだろう。
日本の場合は16世紀から戸籍が作られたり、明治以降教育制度や社会保障制度などある種管理をされてきたし、信用社会というフェーズに入っていることで民間でも管理をされている。そのことは極々一部の管理されること自体に異常な抵抗感を感じる人々を除いては歓迎すべきことであり、こうしたものは特に現代社会においては一朝一夕に実現できるものではなく、大きなアドバンテージとなっている。
語弊を恐れずに言えば、日本のようにうまく行っている国からは中国のようにうまく行っていない国に対して、意見を言うべきだし、特に人権に関わるものについては改善を求めたり統治能力について苦言を呈する程度のことはすべきだろう。
自分は中国分割論を支持する立場をとっているが、きちんと統治が出来ないのであれば、やはり民族自決の原則に立ち返るべきだ。