“最後”の学連選抜 来年は編成せず 箱根駅伝
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/619277/
学連選抜というのは、チームとして箱根駅伝に出場できなかった優秀な選手にとっては非常にありがたい仕組みのはずだ。廃止の議論としては、出る大学がほとんど同じになっているという主張があるが、それは参加大学を広げることが出来ていないという問題であって、ズレていると思う。
学連選抜の意義が終わる云々という話をするならば、箱根駅伝自体の意義を今一度考えなおすことも必要ではないのだろうか?
もともと駅伝からオリンピックなどの陸上競技の強化につなげることが目的で始まったとされており、実際に長距離マラソン選手が何人も輩出されている。各大学の陸上競技への取り組み自体が大きく関係してくる仕組みは、強化を促す方法として非常に良いものとなっている。
例えば、これから陸上競技の強化を図るという意味では、大学での陸上競技の層が弱い女子へと広げていくことはいずれ必要だろうし、効果的なはずだ。
また、途中棄権の問題などが出ているが、短い区間を作ってコースを短くしたり区間数を減らすということも考えていかなくてはならないかも知れない。
大学は、陸上競技への取り組みを資金面ではだんだんと減らしていく方向へと進んでいくだろう。そうした中、出場チーム数は適切か、運営費用は、開催時期は適当なのかといったあらゆる要素を常に考え続けなくてはいけない。時代の流れが早いなか、どんな組織や慣習もメンテナンスが必要になってくる。