国産テレビ 映せぬ未来 ソニーなど3社 「進退」決断の時
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/619004/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130101-00000529-san-bus_all
当然の流れではあるが、韓国、台湾、中国のメーカーとの差別化が全く出来なくなりつつあり、日本国内や米国などではまだ日本メーカーのブランドも強いので一応しばらく耐えそうではあるが、新興国などではもはやサムスンやLGとの逆転現象すら起きている。
これはトヨタやホンダが世界で躍進しているのとは対照的な姿のように見える。テレビにおいて日本メーカーは間違いなく世界でトップの位置を占めていたし、今でも技術力、品質ともトップなのだから、新たな優位性のあるステージを構築出来なかったことの失敗と言える。
今後どのようなステージになろうとももはやサムスン、LGと競争することは避けられないが、既に画面サイズや画素数、コントラスト、応答速度などのスペックがオーバーキルになりつつあり、単価の下落で利益が全く出ない状況から脱することは、これからテレビのビジネスを続けるならば必須のこととなる。
やはり80インチ以上の大画面、4K2Kの高画素数などでは未だに強いのだが、現在のコンテンツはそれらを必要としていない。3Dも同じことだ。それらを必要とするコンテンツを意図的に育てない限り、この市場は育たない。市場が細分化された現在において放っておけばエコサイクルが機能しないからだ。
単純に現在の映像を高画質化すればいいということではないというのをメーカーがまず認識しているか。認識した上でコンテンツメーカーに認識させようと努力をしているか。恐らくそのあたりの認識も努力も全く出来ていない。出来るだけいいものを出来るだけ安く作ってうまく行けば売れると考えているようにしか見えない。
100インチや200インチのテレビが家庭にある状況では、テレビがどのように使われて、なにを映し出すのがいいのか、その想像力を働かせて、新たなステージへと進んで欲しいと思う。