「人々は快適な生活環境追求」 記事改ざんを暗に批判 中国紙社説すり替え
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/621492/
中国紙社説すり替え問題 自立求めるメディア、残る火種
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/621436/
記事差し替え事件については南方週末と当局は政治的決着によって矛を収めた形となっているが、ネットメディアや新聞・雑誌はさらに相次いで事件への批判的行動を起こしており、終息するかどうかは判らない状況になっている。
今回の事件に関して当局側があまり強い態度に出られずにいることや、ネットメディアの新浪網が縦読みで南方週末支持をしたことへの称賛が広がったことから、いくつかのメディアはここで共産党からの独立性を持っているというアピールが出来るチャンスであるという思いがあるのではないか。
今回、各メディアにとって南方週末支持や当局批判を行うことは、自分たちは共産党の舌ではないということを示すことができ、メディアの信頼性、中立性を証明する良い機会であるということが広がり、さらに多くのメディアが同様の立場をとってくるにつれてそれを行わないメディアの立場が悪くなってくるという可能性がある。メディアにとっては踏み絵となってくるわけだ。
今回は火種は小さく燻っている状態で、実際に大きな流れになってくるかどうかは何とも言えないが、少なくとも今後はこうしたことを再度行えば共産党としては炎上してしまうことを覚悟することになるため、検閲の力は弱まっているはずだ。中国メディアは自らの力で一つ自由へと近づいたとは言えると思う。