TOEIC900点以上なら百万円 ソフトバンクが報奨金
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/621202/
TOEIC900点で100万円、800点で30万円の報奨金を出すという。これはかなりいい線のやり方なのではないだろうか。
通常、会社員の英語力を底上げしようと考えると、会社が手配して英会話スクールなどに通わせるというやり方が多い。しかしそうやって1年程度英会話スクールに通わせても出来る社員と出来ない社員が出てくる。英会話学校に通わせるほどの資力が無かったりケチな会社は、少ない金額の報奨金でなんとかしようとする。
楽天の場合は650点というスコアをボトムに設定し、450点未満から順に減給や降格などの処分をしていき、少しずつ底上げしていくという方法。基準となるスコアも少しずつ上げていくようだ。
この場合、たまたま英語が苦手で、しかもその時期に忙しくて勉強も出来なかった優秀な人間がいた場合、生産性の高い社員より低い社員のほうが一時的に評価が高くなるといった逆転現象が起きたりという弊害が出てくるだろうし、TOEICのスコアがとれない社員へのフォローアップにリソースを割くことにもなる。
ソフトバンクの高額報奨金の場合は英会話スクールに通わせるよりは各自で勉強させるので費用がかからない。出来るようになった社員だけに報奨金を支払えば良いので、効率がいい。
そして、TOEICというのは実際の英語力とは違うという批判はあるが、基本的にTOEICで800点取れないのに英語が堪能という人はいないし、TOEICで900点ある人間は英語圏に行けば数週間ですぐ馴染める。
TOEICは5000程度の英単語、熟語を叩きこんで、リスニング、文法の問題集で練習すれば高得点になるが、これは英語の基礎を身につけるのには良い方法と言えるだろう。楽天の場合は目標が最初650点で、これをクリアしてもまだ英語の基礎が身についていないレベルなので、実際に役に立つとは言いがたい。給料や役職に差をつける合理的な制度と言えない状況にあると言えるだろう。800点以上、900点以上の場合は英語で仕事をさせても大丈夫という判断が出来るのだから、非常に意味がある。