北京は6段階で最悪「深刻な汚染」 中国各地で有毒濃霧発生
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/634180/
「政府はもっと中国にモノ言え」中国大気汚染で維新幹事長
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/634125/
中国の各地で発生している大気汚染の原因はさまざま言われているが、どうやら自動車の排ガスはさほど大きな原因ではない。北京にも自動車は500万台程度、中国全体でも1億台に届かないそうで、また、さほど車自体に先進国と違いがあるわけでもなく、日本よりもよほど自動車の排ガスは少ないはずだ。
原因の大きな部分を占めるのが石炭火力発電だという。
中国では火力発電が電力供給の8割ほどを占めていて、5億kWにもなるという。その多くが石炭火力発電であり、その排煙の窒素酸化物や塵が大気汚染の大きな原因となっているらしい。
日本にも石炭火力発電所は70箇所ほどあるが、現在は基本的に全て大気汚染防止対策がとられているようだ。
中国でも新しい発電所については大気汚染対策がされているはずとなっているが、電力需要の急激な伸びもあり古い発電所もずっとフル稼働しているのだろう。
日本は円借款で他国の発電所の大気汚染対策費用を供与したり、日本企業が欧米のそうした対策設備を受注したりしているが、おおむね発電所1箇所につき100億円から300億円程度の費用がかかるものらしい。
中国の古い火力発電所200~300箇所程度にそうした対策をするとすれば、3~5兆円くらい見ておけば対策がとれそうだ。中国はいずれ近いうちに最低限でもこの程度の負担はしなくてはならないことだろう。
日本企業が受注出来ることであれば、ODAでも何でもやって構わないと思う。