日産が2車種ランクイン「アクア」は5カ月連続首位
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/635845/
単に燃料費を含めたトータルコストを考えるとすれば、今の選択肢は圧倒的に「第3のエコカー」となるが、アクアとプリウスは「航続距離が長い」という強力なメリットがあるため、唯一無二の選択肢となり得ている部分があると見る。
他に同程度に航続距離が長い車としてはレクサスのハイブリッドモデルがあるが、やはり価格の差で、ある程度手頃なアクア、プリウスが売れているということだろう。
通常、航続距離は600~800km程度に設定されていると思うが、アクアは1000km程度、プリウスは1200km程度の航続距離が見込め、突出している。このことと売上1位、2位というのは無関係ではないように思うのだが、どうだろうか。
航続距離が長いことは、給油の回数が減る、また遠出するときの計画性が高まるという大きなメリットがある。給油へ行く時間と手間の価値を重んじている人であれば、よりアクア、プリウスを買うインセンティブは高まるので、単純に燃費で元がとれるかどうかではない価値がある。ましてや今後、ガソリンスタンドの数は絶対に激減していくのだから、より航続距離は重要だ。
最近ではアクアがタクシーとして使われているという情報も多い。本来ならタクシーとしては狭いアクアが使われるのは、やはり航続距離の長さはタクシーにとっては非常にメリットが大きいということはあるのだと思う。
一方でスズキがアルト、アルトエコ、スペーシア、ワゴンRとガソリンタンク容量を減らして航続距離が400~500km程度のものばかり揃えているのを見ると、なんだか非常に不安な感じになる。軽自動車だから仕方ないと言っても、ダイハツもホンダも燃費の向上に伴って航続距離をそれなりに確保してきている。
こうして車種によって航続距離にかなりのバラつきが見られるようになった今、ガソリンタンク容量をよく見て、用途をよく考えて選ぶ必要が出てきたと言えると思う。