消費増税前に値上げする
原田泳幸・日本マクドナルドホールディングス会長兼社長に聞く
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130226/244214/?P=4&nextArw&rt=nocnt
原田会長は日本マクドナルドを低迷から救った素晴らしい経営者であったことは間違いないのだが、最近の低迷と迷走っぷりに会長直々の采配が絡んでいるところを見ると、先行きが明るいとはとても言えない。むしろ最近は何かする度に今後うまく行く理由がどんどんなくなっていっている。
私は公認販売士2級の資格を持っているので、一応マーケティングやマーチャンダイジングの基本的な知識は持っている。その立場からして、ここ数年でマクドナルドの商品構成、プライスラインが崩れたせいで利益が低迷し、また頻繁な価格の変更やオペレーションの変更によって消費者からの信頼を失ってきているのは疑いないと思われる。マーチャンダイジングの基本がなっていないように見えるのだ。
今のうちに値上げをして消費税増税時には価格を変更しないことで消費者が安心するなどど言っているが、最近のマクドナルドの頻繁な価格の変更や断続的な値上げを見て、どこを安心するというのか。メニュー表を隠してサイドメニューの価格がわからないようにしてしまうような態度を見て、一体どう安心感を持てというのか。
食生活というのは、習慣であり、飲食業の売上を安定させるのは固定客である。(小売業においても買回り品などは同じだ。)今後末永く利用したい、という顧客をどんどん蔑ろにしながらカンフル剤を射ちまくって生き残ろうとするような姿勢で、この巨大なチェーン店は維持出来るものだろうか?かなり疑問だ。