ソフトバンクモバイルが「ペイパルヒア」を本格展開へ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/635533/
自分が以前小売店舗でクレジットカード決済システムを導入したときの経験からすると、非常に小さい店舗で売上もかなり少なかったがCARDNETの端末も無料で用意されて初期費用は一切かからなかったし、手数料は4%程度というところだった。別にミニマムチャージ的なものがあるわけではないが、毎月伝票をカード会社に郵送するのでその送料がかかるくらいだ。それで一部のギフトカードの利用も出来るようになる。一応制約としてはNTTの電話回線が必要というくらいだろうか。
今回のペイパルヒアの場合、ソフトバンクモバイルでスマートフォンを契約しなくてはならないことになるので、殆どの場合は余分に費用がかかる話ではないだろうか?それを売り込むために「クレジットカード決済の導入には普通は10万円くらいかかりますよ」と言って売るのはどうなのか。
ペイパルヒアのメリットとしては恐らく、宅配などで移動端末でカード決済をするようなケースを考えれば導入コストが安くかなり手軽ということになるのではないか。ピザ屋や寿司の出前であったり、個人タクシー、または屋台のおでん屋やたこ焼き屋等の極めて小規模な業態でも導入できると考えれば可能性は広がる。仕事用の携帯電話をソフトバンクのスマートフォンに変えてしまえばいいだけなので、維持コストもかなり低くなる。それ以外の店舗の店頭での決済であれば特にメリットは無いように思う。
しかし、この記事もまた一読しただけでペイパルヒアがどのようなものか理解できなかったのだが、読解力の問題では無いように思うのだが、ITが絡む記事はどうしてこう説明が足りなかったり間違っていたりするものが多いのだろうか。ペイパルヒアが「店舗の方の」スマートフォン端末にカードリーダーを装着する、という点が書いてあればすぐに理解出来たのだが。