もしかしたら4年後くらいに世界一周旅行に行きたくなるかも知れないので、念のため世界一周旅行について考えてみることにする。
まず世界一周旅行って何なのかと。世界一周航空券を扱う世界一周堂さんの説明(これ)によると、”太平洋と大西洋を各々1回のみ渡って出発地に戻ること”だそうで。そうすると東西に地球一周することになるわけだ。なるほど。
しかしそうなると、例えば東京から香港へ行って西に向かってユーラシア大陸を横断し、ヨーロッパから南アフリカまで行き、南アフリカから南米へ渡り、そこから北米に渡ってニューヨークから東京へ飛ぶと太平洋を横断しないから世界一周ではないことになる。しかしそれをやって世界一周と認めない人が果たしているだろうか?
一方で、東京からロンドンへ行き、ロンドンからロサンゼルスへ行き、ロサンゼルスから東京へ飛べば出発地以外に2都市を行けば世界一周ということになる。ロサンゼルスのところをニューヨークに変えると世界一周にならない。これを世界一周旅行だと言い張ると変な人だろう。
ちょっと定義を自分なりに考えなおそう。まず、目的としては世界の地域ごとに特色のある部分を見て、感じてくることにあるとすると、各地域をまんべんなく回る必要がある。そこで思いついた条件を箇条書きにしてみよう。
・世界の各地域を少なくとも一箇所ずつ訪れる
つまりアジア、オセアニア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、中南米、北米の各地域に少なくとも1日以上滞在する。1箇所くらいはまあ抜けていてもいいだろうと思う。
・主要国、主要都市をなるべく回る
大国であるアメリカ合衆国、ロシア連邦、中国、インド、イギリス、フランス、南アフリカ共和国などの主要国をなるべく含める。絶対ではないが、いくつかは行かないといけないだろうと思う。
・五大陸に上陸する
ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸に一度は足を踏み入れる。1箇所くらいは抜けていてもいいかも知れない。
・三大洋を別方向の2地点以上から見る
太平洋、大西洋、インド洋を海岸から、なるべく2方向以上から見る。絶対ではないが。
・多くの気候帯に足を踏み入れる
氷雪地帯から砂漠、熱帯雨林まで、全てとは言わないが、あるていど様々な気候帯を見て、肌で感じる。
このくらいだろうか。これで言うと、例えばピースボートの世界一周旅行は安くて魅力的なように見えていたが、主要国にはほとんど行かないし、ほとんど温暖な地域しか回らないし、各都市の滞在期間が短いので、案外費用対効果としては良くないのではないかと思えてくる。あれは船の上の生活自体を楽しむためのものということになるだろう。
まあここまで条件を考えると、だいたいどういったコースをとって行けば良さそうなのかイメージが出てくる。4年後か10年後か40年後かはわからないが、いずれするであろう世界一周旅行の準備の最初の一歩はこれで良いのではないだろうか。