私の生まれた場所は静岡県なのですが、0歳で静岡県を離れているため、ほぼ記憶がないので、所謂”ふるさと”とは言えません。最近は出身地とすらあまり言わないです。出身地を聞く時に求めている情報とはたぶん違うでしょうから。
その後は1~4歳まで秋田県、4~6歳が兵庫県、7~18歳は千葉県、19~27歳が東京都、27~28歳が埼玉県、28~31歳が千葉県とシンガポール半々、これからの32~36歳は少なくとも沖縄県、ということになります。
この中で、自分の故郷とか出身地といった時に、今はだいたい千葉県であると言っています。一応、過ごした時間が長く、中学高校の知り合いが多く、購入した家を持っているということがあるので、いちばん故郷に近い存在とは言えるかと思ってはいます。
とはいえ千葉県の中でも転々としていて、合計13年間くらいのうち一番長く住んだ家も5年間です。千葉県も広いですから、住む場所が変われば生活圏は全く違います。長く過ごした場所というのは、結局どこにも無いということになります。
そのように生まれてからずっと転々としてきた自分は、恐らく一般的に多くの人が持っている故郷に対する意識や感情というものはあまり無いような気がします。(他の人の頭の中はわからないので想像に過ぎないわけですが。)表向きには千葉県人ぶっていますが、本当は私はどの場所にも望郷の意識というのは無いのです。
沖縄に来たのは、これからこの地域の未来を作っていく作業へ参加させてもらうことで、自分のある意味でのふるさとの一つを見つけられればなお良いという思いも少しあって、経営学や産業政策を学ぶ上では一般論だけでなく沖縄の視点から考えるようにと思っています。
沖縄というのは孤立した島であり面積が小さいこともあるのでしょうが、県民意識がかなり高い場所であり、なおかつ他人を受け入れるのに寛容でもあるように思います。いつか、沖縄こそわが故郷と言う日が来ることになるのかも知れません。