円”雪崩暴落”ソロスの警告 日銀の異次元緩和は「危険な行為」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/644377/
円相場、95円台後半に急落 日銀の金融緩和の新政策発表で一気に3円近く
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/643785/
日銀の新政策発表で東京株が一気に300円上昇 円相場も円安進む
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/643737/
ソロスが予想外のことが起きると慌ててなんか言うのはいつものことなので大袈裟に捉える必要はないが、円が急激に1割2割といったオーダーで下落しかねない状況に突入したのは確かではある。とはいえそれは日本円の価値が不当に下落してきついインフレに突入することを意味しない。デフレで凝り固まった経済システムの現状の深刻さをよく理解しているからこその異次元緩和であると思う。
日本は2009年にも一度、麻生首相、中川財務大臣のもとでデフレを脱却しようとしていたが、総選挙で民主党に政権交代してからデフレは継続、3年半でさらに深刻な流動性低下に陥っていた。問題が深刻になりすぎたことで今回の黒田日銀総裁を生み出すことが出来たと考えると皮肉にも長期的には良い結果だったのかも知れない。
これまでしばらく我々は、デフレの中で安くて質の良いものを買い、銀行預金を最適の投資先として非常にぬるい生活を送ってきていた。それを続ければやがて産業の衰退、失業の深刻化、国力の没落などから危険で不安定な生活へとつながっていく。我々は本来、インフレ税を払い続けなくては産業、技術、文化の発展をさせることは出来ないはずだ。この数年間の間たまっていたインフレ税を一気に支払う時期がすぐにでも来るかもしれない、という話である。
今までたまっていたものを払い終われば、その先は適正な”税率”のインフレ(これが2%というのがアベノミクス)になるのであり、インフレ・円安が深刻化することを心配する必要はない。