ドコモ、今夏にもiPhone投入へ 劣勢挽回狙う
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/644062/
DoCoMoのiPhone投入は毎年毎年噂レベルで出てきては新聞で報道されるので、今回も信じられないというところではある。以前は日経にリークされたせいでAppleが怒って破談になったという噂もあったし、今回も可能性は低いとも思われる。
とりあえずそういったことを度外視して、もしドコモがiPhoneを発売したとして、もはや挽回の切り札としてはかなり弱いというのが自分の見方だ。400万台もの販売はまず無理なのではないかとすら思える。
まずスマートフォンの市場占有率でiPhone, iOSがトップだった時期とは全く状況が異なっていて、主流は明らかにAndroidであり、今後もAndroidのシェアが上昇し、iOSのシェアは低下していく流れは明らかだ。既にiPhoneのパワーでキャリアがシェアを獲得するという最も旬のフェーズはとっくに過ぎ去っていると考えていいだろう。
そして、過去であればソフトバンクは電波の繋がりが悪い、通信速度が遅いといった点で、もしドコモがiPhoneを扱えばほとんどがドコモに流れるという状況にあったのは確かだが、ソフトバンクはこの1年で通信網を大きく改善させ、LTEに関してはドコモのXiを抜き去っているため、消費者がドコモに流れる最も大きな理由が今はなくなっている。
今、Appleとしては以前より立場が弱くなってきていることと、欧米でもマルチキャリア展開を進めている状況から見て、ドコモがiPhoneを扱う可能性は無くはないとも言えると思うが、もはや携帯電話のシェアを大きく左右したりドコモの利益率を大きく変えたりするようなビッグニュースにはならなくなっている。
ドコモは、iPhoneに関しては既に失敗し、それはもはや取り返しはつかないのだ。