ローソンで販売されている、「北海道バター香るバタピー」という商品がある。内容量の違いで
89グラム 120円
132グラム 180円
の2種類が売られている。PB商品であり値引き等はされていない。
これを見た瞬間におかしいと思える人がどれだけいるだろうか?自分のように瞬間的に怪しいと感じる人間はおそらくほとんどおらず、ここまで言われてみて初めておかしいと思う人すら数割程度だろうとは思う。だからこそ、この2商品はずっとそのままの形で販売されているのだろう。
言われてみればわかると思うが、
89gのほうは100グラム当たり134.8円
132gのほうは100グラム当たり136.3円
と、大きいほうが高いという状態が起きている。これを店頭では大多数の人は、大きいほうが内容量あたりは安くてお買い得なはずだと勝手に思い込んでしまっているという現状があるように思う。
ローソン本部はわかっていてやっているのかどうかは定かではないが、132グラムの大袋が売れるほうが利益率がかなり高いのは間違いないだろう。
これ以外に例えばセブンプレミアムのチューハイ
350ml 118円
500ml 168円
といったものもある。
この場合は定価販売での価格設定の時点でおかしいというレアケースだが、値引き等が絡むと割と頻繁にこの現象が起きてくる。例えばもともと
350ml 108円
500ml 148円
という商品があり、これがセールで一律20円引きになると、
350ml 88円
500ml 128円
となり、内容量あたり価格が逆転したりする。
これに気がついてしまうともう大きい方は一切買う気が起きないのは自分だけかも知れないが、大きい方はトク、というのは思い込みに過ぎないのでケース・バイ・ケースで考える癖をつけたほうが良いのではないかと思う。頭の体操にもなりますよ。たぶん。