あなたは何も知らずに食べますか 2倍の速度で成長させる「フランケン・フィッシュ」と、毛が生えない「ヌード・チキン」「人工食品」の技術はここまで進んでいた!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38632
2倍の速度で成長するサーモンについてこの記事では、隔離されているので逃げ出して生態系に影響を与える心配はないとの開発した会社からのコメントを紹介している。
これで私が連想したのは、沖縄で大きな被害を出したアフリカマイマイのことだ。アフリカマイマイはカタツムリの一種だが、成長が早く繁殖力が強いため、戦時中の食料として輸入され沖縄と小笠原のみで隔離された施設の中で養殖されていた。もしも逃げ出した場合には生態系に多大な影響を与えることがわかりきっていたが、厳重に隔離すれば問題ないという認識だったようだ。
これが、沖縄戦で沖縄が壊滅的状況になり、アフリカマイマイは逃げ出して爆発的に繁殖、生態系に影響を与え、希少種のカタツムリを次々と絶滅に追いやったと言われている。人間に寄生虫や病原体をもたらす恐れが大きいため、今でも駆除や薬品の散布などでなんとか増殖を抑えているが、それにより他の生物への影響が出ている状態だ。
いかに厳重に隔離されていると強調したとしても、戦争などで、それどころではなくなる状況というのはいつか何処かで起こるものであって、この程度の説明で納得するべきではないのではないかという感想を持った。
成長が速い、病気に強い、繁殖力が高い、そういったものは自然界では爆発的に増加して他の生物を駆逐していくということが考えられるので、もっと安心できる説明を求めていくという姿勢を世の中全体として持っても良いのではと思う。