私が6年前に千葉県船橋市に購入した中古住宅のこと。
当時、会社の社宅として家賃8万円の新富町のアパートに住んでいたのだが、社宅廃止に伴って部屋さがしをしていたところたまたま目について、どうしても欲しくなってしまい購入したもの。
船橋駅から徒歩28分と遠く、また、東日本大震災前は不便だからと敬遠されていた高台に位置する。当時で築19年の2階建て木造住宅である。
なぜ欲しくなったかというと、600万円以下という価格だったので、手が届き、将来的に土地資産が残るため、アパートを借りるよりよほど魅力的に映ったから。また、どうしても性格上、アパートの壁の向こうに人がいるとなるとなんとなく気が休まらなかったりといったこともあり、多少の物音などは全く誰にも聞かれない戸建てでの生活はよほど魅力的に思えたのだ。(実際にこれは間違いなく当たっていた)
東京からなんとか通勤圏内にある戸建住宅としては、築40年超とかのボロ屋を除けばこれより安い物件は無かったと思う。
土地面積は33m^2で、短辺が8m程の直角二等辺三角形のような形で、長辺が道路に面している。たぶん道路を敷いたあとに余った土地か何かだろう。不人気の三角地であり、斜線制限がかなり厳しいという不便さのために土地の価値も低かったようだ。
建ぺい率60%、容積率200%の制限となっていて、建ぺい率60%に目一杯建てている。ほとんどセットバックもできる余裕がないので、斜線制限でもう2階ですら斜めにカットしているような状態であり、容積率制限まではどうやっても届かない。
そんな形で建物も三角形、建坪は6坪、2階建てで延床面積は38m^2という狭小住宅だ。
しかしもともと25m^2かそこらの都内アパートに住んでいた身である。これでもむしろ十分広いじゃないかという感覚だったわけだ。
一般的にはどうやら、9坪の住宅を狭小住宅と呼んでいるようなので、この家は極狭小住宅と言えるだろう。
風呂、キッチン、トイレがきちんとあって、都市ガスまで引かれている。どんなに小さい住宅でも、1から作ればこんな値段ではなかなか出来ないとかんがえると、かなり悪くない買い物だったと今でも思っている。建てたときにはけっこうお金はかかったのではないだろうか。
それから海外転勤などあって、結局1年半くらいしか住んでいないので、無駄遣いと言えば無駄遣いでもあるのだが。。。