日本の2013年度の医療費は総額40兆円に迫るという。そのうち75歳以上の医療費がだいたい14.5兆円くらいだという。逆に、それ以外の75歳未満の医療費ですら25.5兆円もあるということになる。
ウェールズに伝わる、「An apple a day keeps the doctor away」(1日1個のリンゴは医者を遠ざける)ということわざに触発されたか、リンゴには疲労回復、整腸作用、喘息などアレルギー性疾患の予防、風邪予防、中性脂肪・コレステロールの抑制、心臓病や脳卒中の予防などかなり強力な効果が明らかになっている。
とはいえ1日1個のリンゴを食べるのは医者を遠ざけるコストとして適当なのか?という疑問が湧いてきたので、国の医療費と1日1個のリンゴの費用で比較してみようと考えた。
リンゴの値段は1個100~150円とすると、国民全員に1日1個のリンゴを供給するためには4.6~7兆円ほどかかる。日本の医療費の総額が40兆円にもなるわけだから、前述したリンゴにある各種効果を考慮すれば、これは予防医療として効果的である可能性があると言える。
実際には日本のリンゴはイギリスのリンゴの2倍の大きさがあるので、1日0.5個で良いらしい。すると2.3兆円~3.5兆円となる。また、日本のリンゴ消費額はすでに年間2000億円以上ある。その分を差し引けば2.1兆円~3.3兆円で済む。医療費削減効果が出る可能性がかなり高いのではないかと思える。
国が財政破綻を免れたいのであれば、あるいは国民負担を軽減したいのであれば、国民一人ひとりにリンゴをあてがって医療費を削減するべきなのではないかという主張は、成り立つと考える。
リンゴを配ればよいというのは冗談としても、この40兆円という医療費に対して予防医療、セルフメディケーションによる健康維持が大事なことがよくわかる数字だと言えるのではないだろうか。