2014年12月2日、twitterでのペヤングのゴキブリ混入画像の投稿から、問題は解決しないまま終わろうとしている。
はっきり言って画像を見て投稿者の背景を考察した限りでは製造工程で混入したとしか考えられない状況(わざわざゴキブリを一生懸命ペヤングに詰めるような行為をすることがどれほど大変か考えてみたら良い)。
まるか食品の対応は、製造工程において混入は考えられないと言い、保健所の指示に従って嫌々ながら同日製造された同じラインの製品だけを回収するというもので、かなり不信感を持たざるを得ない対応。
クリーンルームで作っているわけでもあるまいし、製造過程での混入があり得ないわけがない。それに対して、原因を特定できなくとも、考えられる原因を潰していく、混入の可能性を減らしていくというのが一般的な仕事としての対応のはずだ。
これほど大きな虫が見てすぐわかるほどの大きさで混入していれば、検査工程で見つからないのかという疑問が当然出てくる。だからこそ逆に、メーカー側の説明としては「これこれこういう検査をしていて、こんな大きな虫の混入があれば必ずはねられるので、これが製造過程での混入である可能性はありえません」という説明をしなければいけない。それが出来ない間は、「混入は考えられない」といった軽率な言動は信用を失墜させるに足る。
これほどの状況にある以上、製造工程と検査体制の改善が終わるまでラインを止める、市場にある同工場で製造された全商品を回収するという対応が必要だった。
製造工程と検査体制の改善内容を公開するという手続きがなされなければ、今後ペヤングの購入はあり得ないという消費者が多くて当たり前だ。
また一部にtwitter投稿者を非難している者もいるが、この投稿者を非難する輩は最低最悪の迷惑野郎、インターネット社会における文明の進歩を逆流させる人類の足を引っ張るクズどもだと思う。
この投稿者はせっかくこれからペヤングを食べようと思っていた時に、気持ち悪いゴキブリが現れて心拍数も上がり気持ち悪い状況の中、よく公共のことを考えて投稿という決断をした。結果としてまるか食品の対応という素晴らしい情報を引き出した。
また、実際の実務を考えるのであれば、まるか食品にとっては表に出た大きなクレームの方が賠償責任保険やリコール保険など(加入しているかどうかは知らないが多分していると思う)の適用と製造設備の更新、そのためのファイナンスなども一気に進めることができるはず。
基本的にこういったことに対しては損害は大手メーカーであれば保険対応で行うので、市場にある全製品を回収する、ラインを止めるといったことで突然会社が潰れるといったことは起きないはずなので、メーカーや消費者に迷惑とか、今後ペヤングが食べられなくなるといった理由で投稿者を非難する連中はちょっとよく考えなさいということ。
まるか食品が対応を間違えさえしなければ、ペヤングはまた美味しく食べられる。しかし、ここまでの対応を見ると、かなり疑問を感じざるを得ないという状況。12月11日頃には検査結果が出るらしいので、どう対応するのか注目どころだ。