朝日新聞GLOBE 48号 2010年9月20日
沖縄 脱基地経済への胎動

http://globe.asahi.com/feature/100920/index.html

5年前の特集記事ですが、沖縄の戦略を見る上でとてもわかりやすいですね。
とりあえず、観光地としての沖縄についてだけちょっと考えてみたいと思います。
朝日新聞のような部外者からの客観的視点とか、沖縄県の中でも一部の戦略を担う人々や、世界のリゾート経営から沖縄に進出してきた人たちなどは、きっとよくわかっています。沖縄は、高級リゾート地として世界中からお金を集めることができるポテンシャルがある。
しかしまた、沖縄県内に住んでよくわかるのは、沖縄県内の多数を占める個人事業主や小規模な会社の経営者たちは、そのような高級リゾートの商売は他人ごとであり、面倒くさいと思っている。
きめ細やかなサービスでパーフェクトな体験をしてもらうというのは、初めてそれを提供してみようとする人にとっては極めて神経をすり減らす行動であり、すごく嫌気がさすことであるというのは、まあよくわかります。そして、沖縄の人たちって、勝手なイメージかもしれませんが、そういうタイトな仕事の仕方をより嫌う傾向はあるんじゃないかと思います。
そうなると、その高級リゾート開発を担うのは県外や海外からやってきた企業であって、2011年にはシンガポール政府投資公社なんかも沖縄に投資し始めていたりするわけです(それは結局進んでないっぽいですが)。そうしてその利益は県外や海外の資本家へ還流されていき、沖縄県民はただ賃金をもらって県外や海外の資本家のために働いたり、事業主は競争に負けて退場したりすると。
そうやって沖縄経済は発展する中、物価の上昇が、もともとの沖縄県民の賃金上昇を上回るペースで起きてきたりして苦しむことになるとしたら、ものすごくもどかしくてやるせない状況です。県民としては知事や偉い人達が自分たちの生活を良くするために頑張ってくれているから、なんとかなると。なんくるないさ~と思っているわけですが、結局は自分たちが覚悟を決めなければ未来の安心とか安定は築けないというのが現状だと思います。