とある大学の講義で、就活生向けだと思うのですが「今、最も関心があることは何ですか」というテーマの小論文の演習をしています。

目標としては、①簡潔でわかりやすい、無駄のない文章であること、②テーマの内容に沿って、言いたいことがきちんと盛り込まれていること、といった感じになると思います。
就活のエントリーシートということであれば、テーマ論文にせよ自己PR書にせよ職務経歴書にせよ、競争率の高い企業であればあるほど、全てを読んで精査するという形はとらないと思います。人事担当者ないし経営者は文章を一瞥して、まず時間の無駄になりそうなものは切らなくてはいけません。
となると、最初の数行で簡潔に全てを説明し、その後に詳細、関連事項、発展と続く「新聞記事の書き方」のスタイルはぴったりということになるのでしょう。
タイトルも重要です。「今、私が最も関心があること」というタイトルは最悪ということでしょう。新聞の一面トップの記事にでかでかと「今日のトップニュース」という見出しがあったらこの新聞アホかということになりますので、内容を一言で表現しないといけません。
こうした基本的な文章の書き方を押さえた上で、しかし困るのが、私が最も関心があることって何なのかが自分でわからないということです。勝手に決めればいいことなので、なんとなく関心があるものの中から適当に選べばいいとも言えるのですが、そういう風に考えると文章に熱が入らなかったり、他のたくさんの人も同じことを書くような無難な対象を選んでしまったりすると思います。
かといってバカ正直であることが良いわけでもないでしょう。レースゲーム「アスファルト8」でのクレジット稼ぎであるとか、低糖質ダイエットに精を出して-5kgを目指していることであるとか、乃木坂46の映像にハマっているとかいったことをエントリーシートに書くことは適切ではない可能性が高いでしょう。それは企業が知りたい内容とはかけ離れてしまう可能性がありますし、あまりにも一般的でない事柄を持ってくることは共通認識の土台のないところからのスタートになることですから、余程の文章の達人でなければかなり難しい作業になるはずです。
そうなると果たして何が適切なのか。とりあえず思いつくことを挙げていきます。
・大学でメインに勉強している起業関連のこと
・世の中で起こっている大きなこと(IS関連とか中国関連とか)
・少し根源的な問題(食糧問題とか労働問題とか)
だめだ、的が絞れない。
Googleの検索履歴を見て自分が気になってそうなものは?
・断食、オートファジーとか
・オフグリッド住宅とか
・FCV、PHVなど次世代エコカー関連
このあたりかな。
この質問は自己分析にもなるような鋭い質問でもあるので、常に答えをブラッシュアップしておいてもいいのかなと思いました。日頃の何気なく行っている自分の情報収集のベクトルがどこを向いているかという観点で考えるといいような気がします。
今回は、このブログでも書いた食事中毒といった観点で書いていきます。