ダイレクト出版さんの「社長がいなくても売上安定するマーケティングの仕組み」が届いて、いつもならなかなか手をつけずに放置するんですが、今回はCDブックがついていたので運転しながら聞いています。CDブックって意外と便利。
ダイレクト出版さんの書籍を買うと、月刊の「The Response」というマーケティングとセールスに関する雑誌が1年間メール便で届くんですが、これがなかなか良い。内容はあくまで導入的な軽いもので、別にWebで記事や誰かのブログを見れば書いてあることなんですが、メール便という形で印刷物が定期的に届いてくれることによって刺激を受けられます。
普段仕事をしていると、その会社の中とか目の前の仕事の中でどうしても世界が狭くなってしまい、偏った考え方になってしまいます。今回CDブックを聞いていて、改めて気付かされた部分があったので、なるべく意識から外さないようにノートしておきたいと思ったわけです。
ドラッカーの言葉で、「優れたマーケティングはセールスを不要にする」という言葉があるそうですが、ビジネスの持続性を考えた時に、この言葉はすごく意義深いわけです。
世の中の多くの事業者が、マーケティングと称したセールス手法を行って、当たったり外れたりしながら、一喜一憂している。それは結局、「マーケティング」が出来ていないからだというわけです。
セールスを頑張らないとビジネスが持続しないということは、とても危ない。セールスで売上をブーストし続けないと赤字になり、崩壊する。でも、世の中の経営者の多くがその状態に身を置いている。
それは何故なのか。これは、そもそも「マーケティング」とは何かを本質的に知らず、また、セールスでの成功体験が強烈なのでそれに囚われて、上手く行ったセールスを繰り返せばずっと稼げるという錯覚に陥っているからであると。
こういう成功体験に囚われた人にマーケティングを語っても、とにかく届かない。自分も恐らく、その成功体験をしてしまえば、かなり危険な状態になるまで気が付かない。だからこそ、ビジネスの初めから、きちんとしたマーケティングをしておかないと、破滅の道を進むことになる。
セールスと違ってマーケティングには即効性が無いことが多いものだから、マーケターと称したセールスコンサルタントが稼いで幅を利かせているのでしょう。ほとんどの経営者は困窮して切羽詰まるまで、コンサルタントに相談などしません。そんな状態でマーケティングをきちんとするというのは、透析患者に健康的な食生活を説くようなもので、手遅れでしょう。とりあえずの延命をさせるセールスコンサルタントが、経営者には救世主のように映る。せめて延命措置をしたなら、次は仕組みづくりを始めないといけないわけですが、相変わらず経営者たちは耳を貸そうとはしません。
手っ取り早く稼げる方法というのは麻薬のようなものです。正統なマーケティングで、きちんと
体力をつけなければいけませんね。