2015年12月29日から12月30日、1泊2日の上海旅行へ行きました。那覇空港から上海浦東空港へ、上海浦東空港から成田空港へという行程です。

上海にも東京や大阪のように空港が2つあり、国際線が多いのは浦東空港、国内線が多いのは虹橋空港といった感じの印象です。間違っていたらすみません。

今回私が利用したのは往復とも東海岸近くにある浦東空港の方です。こちらは上海の市街地の外れから見ても30kmほどは離れていて、高速道路に乗って30分はかかる距離になります。

今回は興味もあり、マグレブ、日本で言ういわゆるリニアモーターカーを利用しました。

空港のチケット売り場がわかりにくかったり、けっこう行列になって時間がかかってしまったのはご愛嬌として。乗ってみたら割と静かに300km/hまで加速して、ものの7~8分で市街地まで着いてしまいました。落ち着く暇もないほどです。

こうなると上海空港は遠くもなんともありません。羽田空港から東京の方が遥かに遠く感じるくらいです。料金は旅行者割引で10元引かれて片道40元(700円くらい)、往復なら70元(1200円くらい)でした。これに地下鉄の1 day passがついたものが+15元(300円くらい)になります。

到着すると、マグレブをアピールする展示がされていました。

成田空港から東京まで行けば60kmになり、高速で1時間かかります。関西空港から梅田へも50kmほどあり、50分ほどかかります。現状、それだけ東京や大阪は上海に比べて「世界から遠い」と言えるわけです。

空港用の高速道路のルートや鉄道のルートを使って高架なり地下鉄で高速鉄道を通せば、10~15分で都市部まで着き、明らかに世界が変わります。

羽田空港の拡張には7000億円もの費用がかかったわけで、それと比べれば高速鉄道の敷設は決して費用対効果は悪くない。現在、異様に使い勝手の悪い早朝時間帯や夜遅い到着の航空便も活きてくるため、空港施設の活用という面から見ても効果は高いんじゃないでしょうか。
むしろ2兆円くらいかけて羽田-品川(中央リニア東京)-成田-茨城空港を結ぶ高速鉄道を作り、1兆円くらいかけて関空-梅田-神戸空港を結ぶ高速鉄道を作るくらいのことをしてもいい。多数の航空会社が参入し、多くの路線が就航し、空港へのアクセスも含めた所要時間も短くなるということは、都市のパワーを強くします。都心部に空港を新たに建設するわけにはいかない以上、今ある最高の技術を活かしてアクセスを良くするべきなのではないでしょうか?
上海リニアに乗ると、そうした未来の姿が想像出来たわけです。