もっと速く、短い時間で仕事をこなせればいいのに、というのは永遠のテーマだと思います。
その名は「ポモドーロ・テクニック」
2009年からlifehacker.comでも紹介されている有名な方法らしいのですが、恥ずかしながら私は知りませんでした。
今日から始める生産性アップ術。ポモドーロ・テクニック再入門ガイド – lifehacker.jp
ポモドーロと言えばスパゲッティの味付けの種類だと思っていましたが、ポモドーロというのはイタリア語でトマトのことだそうで、トマトソースはイタリア語でサルサ・ポモドーロなどというみたいです。ポモドーロのスパゲッティは正式には Spaghetti al pomodoro というようですね。
この手法の開発者が使ったのがトマト型のキッチンタイマーだったので Pomodoro Technique と言ったということです。
要は25分集中して5分休憩を1セットにして作業する方法なのですが、幾つかのプラスアルファのエッセンスが盛り込まれて、すごく集中力が高まるものになっているようです。
私なりにまとめると、以下のようなルールになります。
- 25分作業して5分休憩する1セットを「1ポモドーロ」とする
- どういった作業に何ポモドーロ要するのかを学習していく
- 原則として25分間の作業は途中で止めてはいけない
- 何か急用が入ってポモドーロが中断してしまったら、途中から再開はできない。作業を再開するときはまた25分の新しいポモドーロが始まる
- 4ポモドーロ終わったら15~30分の長めの休憩をとる
iアプリ、Androidアプリ、Chromeアプリ、Windowsアプリにもポモドーロテクニックに対応したタイマーアプリが公開されているようですし、もちろんこの手法の開発者が行なったように普通のキッチンタイマーでも良いので、とても手軽にあらゆる作業に適用できます。
ある起業家は週の労働時間を16.7時間まで短縮
起業家のChris Winfieldさんは労働時間を40時間から16.7時間に短縮できたそうで、その詳細が公開されています。約2.4倍のスピードになったことになりますね。
How to Work 40 Hours in 16.7 (The Simple Technique That Gave Me My Life Back) – bufferopen.com
参照元:
長時間作業を短時間で済ませるために有効的な「ポモドーロ・テクニック」 – Gigazine.net
最初は8時間労働と考えて1日16ポモドーロを毎日こなそうと考えたそうですが、ハード過ぎてこなせず、結局8ポモドーロに落ち着いたとのこと。人間、集中して仕事をできる限界というのは思いの外短いということでしょう。
体調ややる気によって8ポモドーロでもこなせない日があったりするので、柔軟に1週間の7日で40ポモドーロこなせれば良いという風にして今に至るようです。
ポイントは作業を頻繁に中断しないこと&休憩を忘れないこと
作業に集中しているときは中断する要素を排除しよう、という考え方は生産性についてアンテナを張っている人にとってはよく聞く話です。でも、電話がかかってきたり話しかけられたりしてどうしても中断するときはあります。そんな時に、用件があって電話をしてきたり話しかけてきている相手に、仕事が終わるまで何時間も待っていてと言えるでしょうか?
ポモドーロ・テクニックは25分という時間に設定されているのが絶妙で、別の用件が入ってきた時に、取り掛かってまだ5分しか経っていなければ思い切ってそのポモドーロを放棄してもいいでしょうし、10分経っていれば、今は手が離せないからあと15分だけ待ってという風にすればいいわけです。
また、適度に休憩をとらないと効率が落ちるというのもよく言われていることです。本当に集中していて調子がいいときは2時間くらいぶっ続けで作業してしまう時もありますが、体や精神に強烈な負荷をかけてしまう場合があります。ポモドーロ・テクニックでは、タイマーで休憩時間に入るので、うっかり休憩を忘れて自分を痛めつける心配が減るわけです。
また、25分で作業を中断しなければならない分、かえって締め切り効果で集中力が高まります。そして、どんなタスクに何ポモドーロ要したのかを意識することで、大まかにではありますが自然と作業の棚卸し、作業量の見える化につながってきます。
みんなポモドーロ・テクニックを知っておくべき!
最近知ったばかりの私が言うのもなんですが、このテクニックは本当に有用だと思いますので、特に起業家やフリーランスはみんな知っておくべきだと思います。また、受験生や資格取得の勉強をしている人にとっても、このやり方がいいのではないでしょうか。
普段、何時間もかけて仕事や勉強、あるいは読書など、たくさんしているような感覚でいながら、実際にはダラダラと時間だけが過ぎているということが多いはずです。集中してタスクをこなし、空いた時間は映画やレジャーなどに当ててメリハリのついた生活にしたいものですね!