前回、SKE48の離職率を計算してみました。
今回はAKB48, NMB48, HKT48についても同様に計算して比較してみようと思います。
AKBの離職率を計算してみる
AKBについてはいろいろと扱いがややこしい要素があるので、異論があるかも知れませんが、私が妥当と思う方法で計算してみました。
SKEの場合と同様に計算しますが、細かい部分は以下のように扱います。
・江口愛実は架空の人物のため一切の計算に算入しない
・大人AKB、バイトAKBについては期間限定のため一切の計算に算入しない
・野澤玲奈、高城亜樹についてはJKT48から完全移籍となった時点で分母に算入する
・宮澤佐江のSNH48との兼任期間は一切算入しない
・チーム8は算入する
これがAKB48の離職率の推移だ!
・2006年 29.62%(20人中1人脱退、加入年内脱退6人)
・2007年 21.82%(49人中6人脱退、加入年内脱退6人)
・2008年 13.04%(67人中7人脱退、加入年内脱退2人)
・2009年 39.47%(61人中15人脱退、加入年内脱退15人)
・2010年 17.57%(70人中9人脱退、加入年内脱退4人)
・2011年 6.94%(72人中5人脱退)
・2012年 14.13%(93人中13人脱退)
・2013年 12.66%(79人中10人脱退)
・2014年 8.75%(79人中6人脱退、加入年内脱退1人)
・2015年 9.52%(126人中12人脱退)
意外と離職率が高いようにも見えないでしょうか?
営業的に苦しかった初期のAKB
今となってはミリオンセラーが当たり前のAKBですが、意外かもしれませんが2006年のメジャーデビューシングル「会いたかった」が5万枚のヒットとなって以降、2008年の「桜の花びらたち2008」までの7枚のシングルは2~3万枚程度のセールスに留まっていました。
2008年10月の「大声ダイヤモンド」以降、徐々にセールスを伸ばし始め、2010年に「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」で大ブレイクします。
それまでのAKBというのは、今のように絶対的な存在ではなく、いつ解散になってもおかしくないという存在だったわけです。おそらくは給料や経費の面でもけっこう苦しかったと思います。
メンバーは給料も少ないのにアルバイトもできず、しかも恋愛禁止、そして当時は今よりもイロモノとして世の中から見られていて経歴として今ほど魅力的でもなかったとなると、家庭の事情や学業、就職活動といった部分が優先されてもある意味当たり前だったと思います。
そんな中での離職率であるということも考えて数字を見なければいけないでしょう。
NMB48とHKT48の離職率も計算してみた
両グループともそんなにややこしいことはないのですが、少々悩んだのがNMB48の城恵理子の扱いです。一度脱退していますが、再加入しているため、離職にカウントしないことも考えたのですが、1年以上のブランクになることを考え、離職にカウントすることにしました。
NMB48の離職率
・2011年 4.00%(25人中1人脱退)
・2012年 29.41%(47人中11人脱退、加入年内脱退4人)
・2013年 11.27%(71人中8人脱退)
・2014年 15.63%(64人中10人脱退)
・2015年 14.75%(61人中9人脱退)
低いとは言い切れないような数字ですね。
HKT48の離職率
・2012年 23.81%(21人中5人脱退)
・2013年 0.00%
・2014年 2.08%(48人中1人脱退)
・2015年 6.52%(46人中3人脱退)
こちらはけっこう離職が少ないように見えます。
AKBグループの離職率推移をまとめてみた
前回の分と合わせて表にしてみるとこんな感じです。
離職率 | AKB48 | SKE48 | NMB48 | HKT48 | 乃木坂46 |
1年目 | 0.00% | 4.55% | 3.85% | 0.00% | 5.56% |
2年目 | 29.62% | 48.15% | 4.00% | 23.81% | 2.94% |
3年目 | 21.82% | 6.67% | 29.41% | 0.00% | 9.09% |
4年目 | 13.04% | 5.17% | 11.27% | 2.08% | 13.64% |
5年目 | 39.47% | 8.82% | 15.63% | 6.52% | 2.63% |
6年目 | 17.57% | 24.62% | 14.75% | ||
7年目 | 6.94% | 27.27% | |||
8年目 | 14.13% | 20.00% | |||
9年目 | 12.66% | ||||
10年目 | 8.75% | ||||
11年目 | 9.52% |
とりあえずグラフにしてみましょう。
こうして見るとHKT48と乃木坂46は今のところ離職率が低そうですが、AKB48、SKE48、NMB48の3グループについてはどこが飛び抜けて離職率が高いということはなさそうです。
SKE48の卒業が多いイメージは、主力が抜けて明らかに戦力がダウンしたような印象が強いだけなのではないでしょうか?もしくは逆にAKB48やNMB48は、あまり表に出ないまま人知れず卒業しているメンバーが多いと言えるのかも知れません。