元USJ森岡氏のコンサルティング会社「刀」と沖縄県内企業のオリオンビール、ゆがふホールディングス、リウボウなどによる「沖縄北部テーマパーク構想」が進んでいます。

元USJ森岡氏のインタビュー記事が公開

日経ビジネスONLINEで、沖縄北部テーマパーク構想についての元USJ森岡氏のインタビューが公開されています。

元USJ森岡氏はなぜ「沖縄」に挑戦するのか 計画進む「沖縄北部テーマパーク構想」を語る

業績不振のUSJを劇的なV字回復に導いた、戦略家・マーケターの森岡毅氏の新たな挑戦の一つが明らかになった。舞台は、沖縄本島北部で計画が進む新テーマパーク。沖縄にどのような可能性を見出したのか。森岡氏が単独インタビューに答えた。

沖縄本島は3時間圏内の商圏人口が2億6000万人もいることで、ハワイに比べて地理的なポテンシャルが高いという見方をされています。那覇からのアクセスさえきちんと確保できるのであれば、まさにその通りであろうと思います。

また、北部にテーマパークができることで観光客の滞在日数が伸び、客単価の向上も見込めるという点にも言及されています。これまで、実質的には北部には「美ら海水族館」しか大きな集客を見込める施設がなく、丸一日過ごすようなコンテンツは無かったといっていい状況でした。中南部に宿泊し、日帰りで美ら海水族館へ足を運ぶというのが最も一般的なスタイルであったと思います。

候補地として今帰仁村の嵐山ゴルフ場(オリオン嵐山ゴルフ倶楽部)が挙がっています。沖縄最大の観光スポットである美ら海水族館との距離感も良く相乗効果が見込め、計画にオリオンビールが参画しているため、これは可能性が高いのではないかと思います。

嵐山ゴルフ場の用地面積は136万㎡で、USJの54万㎡、東京ディズニーランド・ディズニーシーの100万㎡との比較では十分な面積があるようです。

実際のところ、計画の成功は沖縄のポテンシャルについての森岡氏の見立てが正しいかどうかという点と、新テーマパークがどの程度魅力的なものになるかによることになりますが、USJでの実績のある森岡氏ですので、そこは期待して良いのだろうと思います。

課題は交通インフラと宿泊施設

那覇空港自体は3時間圏内に大きな人口を持つ場所ですが、そこから離れた北部地域への集客には、これまで以上に交通インフラが必要となります。2020年代前半の早い段階での開業を目標としており、その時点ではまだ沖縄鉄軌道計画は実現していないはずです。国へ沖縄自動車道の延伸や周辺道路の整備を求めていますが、その上で高速バスの大幅拡充などの施策が必要でしょう。

また、これまでより北部での宿泊が飛躍的に増加することになります。新たなホテルや旅館のほか、シーズンによっては民泊などを活用した宿泊施設の確保が必要となるでしょう。

統合型リゾート(IR)は中南部の開発待ちか

今回の計画に統合型リゾート(IR)を期待した声も一部あったようですが、森岡氏は7月の沖縄タイムスのインタビューの中で、現時点では視野に入っていないと明確に否定しています。

統合型リゾートの場合には空港からのアクセスが良い場所でないと実現性が厳しいと思われるため、鉄軌道計画が動き出さないと北部ではなんとも言えないという状況かと思われます。

浦添市キャンプ・キンザーや宜野湾市普天間飛行場の返還といった、中南部の都市圏内での大規模な開発の際に検討されていくのではないでしょうか。