沖縄と東京では1時間ほどの「時差」がある

沖縄と東京はどちらも日本時間を使用しているので、もちろん時差はありません。しかし東経およそ127度の沖縄本島と、東経およそ140度の東京では、太陽の動きをベースにすると50分ほどの違いがあります。ざっくり1時間違うと考えれば良いと思います。両方ともキリの良い東経135度を基準とした日本時間を基準としているため、東京では本来の時刻より20分ほど遅めの時間を、沖縄本島では30分ほど早めの時間を使用していることになります。

沖縄と、東京など関東の両方に住んだことのある人はわかると思いますが、沖縄の方が日の出、日の入りともずっと遅いです。東京や千葉では割と早起きの方だった私が、沖縄では起きるや寝る時間がだいぶ遅くなったのはきっとその影響だと思っています。(違うかもしれないですが)

東京の情報を沖縄で使うために時間を修正する

で、なぜ沖縄と東京の「時差」を考慮する必要があるのかというと、これはテレビや雑誌、書籍、あるいはインターネットなどの情報を沖縄で活かすために必要な場面があるからです。

例えば、「睡眠のゴールデンタイムは22時~2時である」という情報があったとします。成長ホルモンが分泌されるのでお肌や疲労回復に良いみたいな話です。この話、よくテレビなどでも言われていましたが、真偽の程はともかくとして。日本発の情報だとすれば、これは基本的に「東京」を基準にした情報です。日本の情報の圧倒的多数はやはり東京であり、東京が基準です。こういった人間の生体リズムに関する情報であれば、東京と沖縄では太陽の動きが違う以上、同じ時刻で考えてはいけないことになります。沖縄の方が太陽の動きが遅いため、この22時~2時という情報を、「じゃあ沖縄では23時~3時だな」というふうに修正しないといけません。

他には、例えば東京で尊敬している経営者が朝5時起きで生活しているとします。「じゃあ真似して自分も朝5時起きしよう」と思うのはいいのですが、東京での5時起きと沖縄での5時起きは同じではありません。日の出が早い東京での5時起きと、日の出が遅い沖縄での5時起きでは、圧倒的に沖縄の方がつらいはずです。東京で5時に起きて活動するのが凄いと思うなら、沖縄では6時に起きて活動すれば上出来です。その分夜も1時間遅く寝てちょうどいいことになります。

また、直接的に太陽の動きに関係する情報でももちろんそうです。テレビなどで、「午後6時を過ぎたら車のライトをつけましょう」などと言われたりします。しかし沖縄で午後6時のまだまだ明るい時間に車のライトをつけていたらおかしいです。これも「時差」を考慮して、「じゃあ沖縄では午後7時だな」と思うべきところです。

他にも、昆虫採集で虫を捕まえる時間帯とか、釣りをする時間帯とか、いろいろあると思います。東京の情報を沖縄で活かすためには、ぜひこの「時差」を考慮してみてください。