沖縄ファミマ先行「ファミマピザ」

2017年10月に沖縄ファミリーマートで発売開始した、店内で焼き上げる「ファミマピザ」。コンビニで買える手軽さと22cmサイズで税込み500円からという値段で好評を得ているそうです。

注文を受けて店内のコンベクションオーブンで焼き上げ、本格的な仕上がりになっています。現在はおそらく20店舗程度で展開しており、順次拡大していく模様。以下のフライヤーをレジで配布していました。メニューは少ないですが、手頃な価格は大きな魅力です。

実はフラチキもファミカフェも沖縄ファミマから

沖縄ファミリーマートは全国でもファストフードの売上が高いそうで、フライドチキン(現フラチキ)も、挽きたてコーヒーのファミカフェも沖縄からスタートして全国展開しています。

沖縄ファミリーマートは51%を沖縄流通小売大手の「りうぼう」、49%をファミリーマートが持つ合弁会社ですが、企画力や課題解決力に優れた企業です。そこで沖縄を試金石として全国に展開するという流れができています。

既存のピザチェーン店は戦々恐々か

ファミマが焼きたてピザを全国展開すれば、一気に17,000店の巨大ピザチェーンが完成します。さらにセブンイレブンやローソンも追随するようなことになれば5万店を超えることになります。

価格的にもエリア的にも既存のピザチェーン店のビジネスに大きな影響を与えそうなことは必至です。デリバリー網の強みはもちろんありますが、コンビニの商圏ほど全国津々浦々にまで展開しているわけではありませんし、デリバリーよりもコンビニで買ったほうが早いという場合もかなり多いです。

販売ボリュームが増えれば商品メニューも充実してくるでしょう。宅配ピザは自動運転とか焼きながら配達するシステムの導入など新たなステージへ進まなければ難しい局面になるかもしれません。

現在のケンタッキーフライドチキンの苦戦も、コンビニでのフライドチキンが普及したことが影響しているのではないかと思います。コンビニのピザ進出で、ピザ業界がどのようになっていくのか、各社の株価等も含めて注目したいところです。