沖縄への旅行者は年々増加し、今年は国内から延べ700万人、海外から延べ300万人に達する勢いとなっています。史上最大のゴールデンウィーク10連休も控え、さらに観光地としての盛り上がりを見せています。

沖縄旅行はなぜこのように魅力的なのでしょうか?

日本人にとっての沖縄の魅力

まずは国内から沖縄への旅行について考えてみます。日本人にとってなぜ沖縄旅行は魅力的なのでしょうか。

沖縄の異国情緒

沖縄は150年前まで「琉球国」という外国でした。そして、琉球国は長らく中国との朝貢関係にあり、中国に大きな影響を受けています。また、1945年から1972年まで米軍統治下にあり、米国の影響を多大に受けています。

琉球、中国、アメリカ、そして日本の文化が混ざり合って、今の沖縄独特の文化が出来上がっています。ある意味、日本語が通じる外国のような存在感が沖縄にはあります。

また、その影響かどうかわかりませんが、沖縄の人の多くはオープンな性格で、初めて会った人でも気楽にコミュニケーションをとることができます。

そんな、日本ではあるけれども日本ではない、ある種の異国情緒を感じられるのは沖縄の一番の醍醐味かなと私は思います。

国内屈指のリゾート地としての沖縄

冬の時期でも快適に過ごせる温暖な気候、美しい海と、他の地域には少ない動植物の宝庫である沖縄。これ以上の南国リゾートを探すなら海外へ行くしかありません。

避寒地であり、いまや避暑地であり、花粉症の人にとっては避粉地でもある沖縄です。飛行機での旅行が一般的となった今、国内で最も快適な場所と感じる人は多いでしょう。

戦跡としての沖縄

日本で最も激しい近代戦争が行われた沖縄には多くの戦跡があります。生々しい戦争の傷跡を見ることは、日本人にとってエモーショナルな体験になります。

外国人にとっての沖縄の魅力

次に、海外からの沖縄への旅行について考えてみます。

「近い日本」としての沖縄

台湾からは中国を除けば最も近い外国。その他香港や上海などの大都市からも近い距離にあり、気軽に来やすい日本として人気があります。

彼らにとっては沖縄といえども日本であり、日本文化や日本のサービスを存分に感じられる場所です。

また、台湾や中国からは、もともと琉球王国として中国文化の影響を多大に受けている点は親しみやすさにもつながっています。

「英語が通じやすい日本」としての沖縄

1972年まで米軍統治下にあった影響であり、今でも米軍関係者が多くいる沖縄。英語を話せる人間が多かったり、飲食店などサービス業では英語対応がこなれているところが多いのは日本には珍しい特徴といえるでしょう。

外国人観光客への対応に慣れている沖縄

これはハワイなど世界の観光地は同じかと思いますが、沖縄は全域が観光地であると同時に、駐在するアメリカ人への対応や、南米を中心とした沖縄からの移民が多い地域と親しい関係にあることなどから、外国人への対応に慣れています。

多くの沖縄の人は、拙い英語でも、あるいは全く言葉がわからない同士でもコミュニケーションをとることができることを知っています。

外国人にとって、異国の地で親切にしてくれる人々がいることは旅行体験をよりよいものにしているはずです。

沖縄の魅力は日本人と外国人で違う

沖縄にとって今や観光産業は沖縄経済の命運を握る重要な存在です。日本人にとっての魅力と外国人にとっての魅力は違ったものがあります。その点を間違えることがないように、より魅力的な沖縄になっていけば良いなと思います。

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