富山化学工業(現:富士フイルム富山化学)の「アビガン(ファビピラビル)」というインフルエンザ治療薬が、新型コロナウイルスCOVID-19の治療に使えないかと前向きに検討されているそうです。
アビガンはいつから使える?
これから臨床研究に必要な手続きを始めて、3週間程度で効果を確認するそうです。2月中に始められれば3月中旬には効果が確認されることになります。
効果が確認されれば認可に至らないとしても現場では投薬されることが考えられるでしょうし、中国など海外では使えるようになる可能性があると思われます。
アビガンの副作用は?
新型インフルエンザの治療薬としては認められていますが、動物実験では「催奇形性」(胎児に奇形を起こす可能性)があるとのことで、妊婦や授乳中の母親には使えないのだそうです。
男性の場合は、精液に薬の成分が移行するので服用7日以内は性交渉について女性が妊娠しないようにすること、妊婦と性交渉しないこと、授乳中の女性と性交渉しないこと等の注意が必要となります。
なぜアビガンなのか?
アビガンは、新型インフルエンザ治療薬として国が備蓄している薬であり、ある程度供給が可能であると考えているものと思われます。
株価への影響
これは臨床研究の結果が出るまでの期待によるものと、臨床研究で実際に使用できることが確認されてからの影響に分かれるかと思いますが、富士フイルムホールディングス(4901)の株価が上がることが予想されています。
株価は心理戦的なものを多分に含みますし実際に上がるか下がるかはわかりません。富士フイルムホールディングスの多数の事業のうちのひとつですので、実際の業績にそこまで大きな影響は出ないかと思いますので投資は慎重に。